上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

モノの価値は見極めるのが難しいからこそ面白い

これまでSNSであまり触れてこなかったですが、私は2020年1月から日本株の投資をしています。実際に興味本位から30万円を資本金として株を始めてみて、ほぼ手探りの状態から入った感じです。

ただ始めの1年半くらいはほぼ雰囲気で購入して、利益よりも損失の方が大きかったです笑

ようやく今でこそ自分が購入している株をなぜこのタイミングで買ったかや銘柄を選んだ理由を説明できるようになりました。また直近半年では利益を上手く積み重ねてきている状態です(とはいえ投資資本はまだ150万円弱なのでまだまだこれからですが、、)

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面白いことに株をやっていると意外と実生活でも活かせる発見があります。今回はその1つであるものごとの価値を判断する上で大衆の意見を鵜呑みにしすぎると陥りがちな罠について触れていきます。

まず私の株の具体例からより抽象的に日常に置き換えて分かったことを共有します。
⚠️ またこちらの株を勧めていなく、あくまで上記のマインドセットの共有が目的の点は予めご了承ください


まず私は直近でプログリットとANYCOLORを購入していました。簡単に各企業がどんな事業をしているのかを説明します。

プログリット : 英会話スクールではなく英語コーチングとして、英語そのものの学習の仕方を教える事業。各生徒の状況やレベルに合わせたスケージュルを組んで成果を可視化する。

また特徴として本田圭佑さんも生徒の一人でありながら、大株主として会社のアドバイザーに立っている。

www.progrit.co.jp

 

ANYCOLOR: 主な事業としてバーチャルライバーグループ(Vtuber)「にじさんじプロジェクト」の運営。こちらのVtuberとは2Dや3DのキャラクターアバターYouTube配信を行っている方を示す。

また配信以外にもVtuberに関するEコマースでの物販やイベント(オンラインとリアル)も開催している。

www.anycolor.co.jp

 

前提として私がプログリットを購入したのは22年の11月中旬で、ANYCOLORは23年3月始めあたりでした。両方の銘柄においてこの時期は流れが悪くて、特にANYCOLORは過去3ヶ月くらい投げ売られている状況でした。


同時期にそれぞれ各会社名をTwitterでリサーチしてみると、下記のようなネガティブなコメントで溢れていました。

プログリット
ー 3ヶ月コースを受講するのに50万円とか誰が払うんだよ!
ー この飽和してる日本の英語市場でこの企業が勝ち残るのは厳しすぎ!

ANYCOLOR
ー Vtuberブームはコロナと共に落ちていく!
ー 3ヶ月以上叩き売られててもうオワコン!

 

シンプルに両者の株を購入した理由は次の会社の決算はそこそこ良い内容であると感じたからです。

ただ私なりの根拠がありまして、
まずプログリット は、社長の岡田さんが昨年末(22年)に「現在ビジネス英語を受講者したい人が増えていて数ヶ月待ちの状態が続いている」とどこかのメディア記事の取材でおしゃっていました。

そのためボヤッとですが英語のニーズはコロナが落ち着いても増えていると察しました。

またその頃はメディアでも円安が騒がれて海外に出稼ぎをするといったことがホットトピックでした。

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同時に海外に行きたいからといっても全員が英語ができるわけでないので、英語学習のニーズは落ちないだろうなと感じました。

それなのでプログリットみたいな実践的な英語サービスを提供しているところにお客さんは集まりそうだと判断しました。シンプルにこれからは実践的な英語学習が求められてくるのでは、と思った感じです。

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次にANYCOLORは23年2Qで過去最高決算を出したのにも関わらず、その後数ヶ月に渡って投げ売られ続けていました。

売られた要因はいくつかあると思います。個人的にはすでにその頃(22年12月中頃)の株価は一万円を超えていて割高すぎこと。
IPO(新規上場株式)のロックアップ期間がその頃ちょうど終えようとしていた、というダブルパンチがあったからと思います。

ロックアップ期間とはIPO後一定期間新株式の発行や保有株式(の売却等を行わないという規約

IPOにおけるロックアップとは?メリット/デメリット・事例を解説|SOICO

自分なりの気がかりだったところは、
本当にコロナが収束(アフターコロナ )してきた今でもVtuberのニーズや物販の売上が下がるのかというところです。というのはこの企業の収益率におけるコマースが高いからです。

一般的にはこれまで在宅で仕事をしていた人が、オフィス勤務に戻ることが多いので家にいる時間自体は減るでしょう。ただ一度Eコマースの便利さをすでに多くの方が知ってしまっている方はずっと使い続けていくと思います。

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この事象はアフターコロナであってもVtuberにも同じことが起こると思っていました。またこのANYCOLORはVtuberを起用したリアルイベントにも力を入れていたので、そこはアフターコロナとも相性がいいと判断しました感じです。

結果的に両者の会社の各決算は好決算となり、それが材料として株価が急騰しました。


なので結果は下記のように市場のコンセンサスの斜め上をいきました。

「結果」
プログリット
 英語市場で英語の勉強のやり方を教えるコンサルティング型の変化のニーズをとらえて、受講者も大きく増加。
*23年1Qでは売上高で21.6%増、営業利益で57.2%増

Anycolor
 コロナが落ち着いてもリアルイベントも充実させて特にEコマースの物販が伸びて、日本と海外のユーザー数も増加。
*23年3Qでは売上ー純利において過去最高益を記録

それに伴ってTwitterにて先ほどのネガティブなコメントはポジティブなものに覆いかぶされていきました笑 逆に言えばネガティブなコメントばかりしている人でも、何かの拍子でいきなりポジティブ層に変わることも見えてました。

また好決算も出したらメディアも挙ってその会社の業績や事業内容がいかに凄いかといった記事を執筆します。またリサーチ会社などはその会社の深掘りをし始めるので、多くの人にもその会社の良さが理解されるということがよくある流れです。

少し込み入った話になってしまったので、話を戻すことこの話から日常で活かせるマインドセットを触れていきます。

この事象から数値が上がれば正解で下がれば間違いみたいに決めつけてる人が多いと感じました。また大衆の意見をそのまま信じ込んで、それ以降自分で考えようとしないのも危険です。もしその意見が間違っていた場合、一番困るのは本人なので。


なので自分のなかで〇〇(ヒト、サービス全般)は良いなと感じたから、もう一歩踏み込んでそれのどこが良いと思ったかを深掘りするべきです。そこで自分なりの根拠を見つけることで、それが確信に変わる瞬間があるかもしれないです。

もしそこで大衆の意見が合っていると判断したら、それはそれで問題ないでしょう。

しかしけっこう多くの人は周りの人からそれは価値がないやアイデアを否定されたら辞めてしまう(→以前の私)。そこにチャンスがあるかもしれないので、それだけで諦めるのは勿体無いと思います。

私の株の例は一連の流れを淡々とまとめているだけですが、実際に各株を買っていて株価がどんどん下がっていく(−20%ほど)時期は焦りがありました。これは自分の(買いの)根拠が否定されたような感覚です。

ただそれの不正解が分かってから次のアクションを取ると腹を括ってたので、ただのメンタル論で最後は乗り切れただけかもしれないです。

まとめ

今回は株や投資の話となっています。ただポイントはあまり投資の世界から日常生活に活かせること、という感じの記事が少なめだったのであえて触れてみました。

また特に現在は簡単に大量の情報をすぐに手に入れることができるからこそ、一部の情報に対して違和感を持つということも必要でしょう。誰もが情報を発信できるということは、自分の中でより重要な情報を切り分けていくということも1つのスキルとなるくらい重要です。

投資などは本当に重要な情報はそんなにインターネットに公開しないと思うので、特にその見極めが重要かと思います!