上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

10年間で変化した海外旅行の便利さを考えてみた

北星大学で英語を教えられている大学教授の知人と、数年前に海外留学や英語学習の話をしたことがありました。その方は現在60歳くらいの女性で、20代半ばの時にアメリカの大学に正規留学をしていました。

当時正規留学をする人自体も少なく、さらにその中で女性というとなお稀であったとおっしゃっていました。

今から約35年ほど前はLINEなどのSNSがなく、国際電話の料金も高いことから、両親とのやり取りも月1の手紙で安否確認をしているとおっしゃていました。

このような状況を考えると、現在の海外旅行や海外留学はかなりしやすくなってきています。さらに、ここ10年ほどで見ても、利便性は高まっていることが肌間でも分かります。

私が初めて海外に行った場所は、2014年9月に渡航したフィリピンのセブ島でした。英語学習のセンターに通いつつ、海外の住み心地を試してみることが目的でした。

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当時のセブ島のタクシーの乗り心地や治安はあまり良くなかったです。タクシーにバロメータがついていないものもあり、運賃代の過剰請求なども発生していました。

ちなみに、今のセブ島はだいぶ治安が改善されているみたいなので、おそらく当時よりも状況は良いと思います。

自身がセブ島への留学時には、ほとんど英語を話すことができず、地元の人たちとの会話も困難でした。今ほどGoogle翻訳の質(日本語から英語)は良くなく、翻訳機を通した会話すら難しいこともありました。

今回は海外旅行の昔と今を比較していき、便利になったことを掘り下げていきます。以前よりも海外旅行が手軽にしやすくなったと言われていますが、具体的に変化が起こった要素を見ていくためです。

10年間で変化した海外旅行の便利さの考察

①入国手続き

入国手続きといえば、長い行列に並び、煩雑な書類記入が必要なことが多かったです。目的地に着くと入国審査に時間がかかり、特に言語が異なる国ではストレスフルな体験をされた方も多いでしょう。

シンガポールを例に取って見ると、シンガポール人や現地のビザ取得者は政府の公式サイトでオンラインフォームを申請します。そうすると自動レーンでパスポートをかざすだけで、入国審査が完了しました。

24年の5月末からは外国人も含めて、自動レーンのみで入国手続きが完了し、パスポートの持ち込みも不要になっていく予定です。

Passport-free clearance for S'pore residents at Changi Airport expected by end 2024: ICA

実際に私も自動レーンを何度も使用したことがありますが、数秒で入国審査が完了しました。待ち時間なくスムーズに手続きができる点は、快適で便利でした。

②ライドシェアの普及

東南アジアでのライドシェアは、2010年代初頭から中盤にかけて普及していきました。

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(2014年9月くらい)当時の私の認知不足でも関係しているかもしれませんが、周りの人たちでUberやGrabなどを使用している人はいませんでした。学校からショッピングモールなどに行くときも、わざわざ公共のタクシーを拾う必要がありました。

ライドシェアの大きな利点としては、利用者がドライバーを評価できる点です。

セブ島を例に挙げると一部のドライバーによる過剰請求なども、この仕組みが導入されることで行うことができなくなり、サービスへの透明性・信憑性が高まることです。つまり、利用者がより安心して移動の自由を得られることです。

現在の東南アジアであると、ライドシェアが一般化しているため、現在地と行き先を指定するだけで移動することが可能です。

現在私が滞在しているベトナムでは、ベトナム語を話せなくても簡単に移動することができるため、旅行者にとってかなり便利です。

③翻訳機の質向上

2014年半ばであってもGoogle翻訳はあったものの、特に日本語から英語への翻訳の質が高くなかったです。英語に直すと変な言い回しがあり、今よりもオンライン翻訳機を使用しても現地の会話することが少し難しい状況でした。

近年では、AIの発展により、使用者の英語力の有無に関わらず、旅行時での会話のみならず、精度の高い英文を生成できるようになりました。これにより海外旅行へのハードルは一気に下がりました。

しかし、いくらAI翻訳のツールが発展しようとも英語のベース(一般教養)がないと、その英文の良し悪しの判断をすることは難しいです。イメージとして、海外旅行や簡単な日常会話レベルでは、AIで対応することは可能でしょう。

海外留学の場合は、今後も英語の勉強は重要であることには変わりませんので、その点は把握しておくことが重要です。

【大学生向け】 海外移住と円安に備えた準備

最近の経済ニュースでは、円安をテーマとしたものが注目されています。円安にまつわる為替、物価、インバウンド需要、海外旅行や海外留学の費用増加などが挙げられます。

2024年は夫婦でハワイに行くと「60万円」かかる!? 5年前は「30万円」ほどでしたが、食材を持ち込んで「自炊」すれば節約できるでしょうか? 円安でかなり高くなってますよね?

私は2020年3月から23年半ばまでシンガポールに滞在しており、そこで肌感覚で円安を感じられました。

まず、為替から見ると2020年3月は1ドル76円でしたが、2024年5月末では115円です。この4年半ほどで51%(115÷76)ほどドル高円安となっています。

また、シンガポール滞在時には、ビジネス系のコミュニティである「シンガポール和僑会」に参加しており、金融の専門家も多くおられました。そこでのイベントで、2021年あたりからよく円安が話の話題となっていたため、円安を考えるきっかけが身近にありました。

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円安が進行することは、多くのシンガポール人からするとシンガポールドルの価値が上がっていくため、日本旅行がしやすくなるなどメリットが多いです。

個人的に円安だから海外移住をするのはオススメしないですが、今後のことを考えると若い人ほど円安のトレンドは考慮することは重要だと思います。

今回は、大学生向けに円安に備えたキャリアの準備について深掘りをしていきます。補足として、海外に興味がある方を対象としており、円安は一つの要素として考えています。

海外移住と円安に備えた準備

①語学学習

将来、海外に住んでみようと少しでも考えている方は、まず語学学習を始めることが大事です。

私は高校生の時から英語には関心があったので、英単語や文法はよく勉強していました。そして、18歳の時に(オーストラリア国内)海外大学を目指すことになり、大学受験で使用されているIELTSという英語試験に向けた学習を始めました。

語学学習については、海外就労や海外生活を目的とするなら、基本的にスピーキングやリスニングを重視した方がいいです。例えば、私がシンガポールの現地企業で就職した際の面接では、簡単な英文法のテストもあったけれど、英語のスピーキングが面接の中心に行われました。

その仕事の専門性があるかどうかよりも、特に海外の外資系なら最低限英語を聴けて話せる方が重要視される傾向にあります。

②経済成長している国のリサーチ

大学時には英語学習をしている方は多いと思いますが、その先の話となる興味のある国のマーケットをリサーチしている方は意外と少ないです。

私は大学卒業したタイミングでこれらを考え始めたため、学生の時はビジネス英語などばかりに意識が入っていたのはもったいなかったと思っています(笑)。

経済成長している国の確認方法として、その国の経済成長率、平均月収・年収とその増減率などの指標が挙げられます。そして、実際に自身がその国に深い興味関心を持てるかも確認する必要があります。

まず、経済成長が著しい国の一つであるシンガポールの平均月収の中央値における推移を例に見ていきます。

シンガポール正規雇用者における平均月収の中央値
2018年:4,437SGD(51万7,449円)
2019年:4,567SGD(53万2,610円)
2020年:4,534SGD(52万8,761円)
2021年:4,680SGD(54万5,788円)
2022年:5,070SGD(59万1,270円)
2023年:5,197SGD(60万6,081円)
*1シンガポールドルは116円計算

 

Summary Table: Income|Ministry of Manpower

2018年から2023年の5年間で、約760ドル(8万8,632円)増加しています。裏を返せば、円安であってもこのような国で就労すれば、円安の恩恵を受けられます。

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また、これらはオンライン上で誰もが手に入れられる情報ですが、後者は現地に行き五感を使って判断する必要性があります。

個人的に大学生など比較的時間のある方ほど、後者を中心に決めて良いと考えています。イメージとして、その国の経済指標を考慮しつつ、あとはその中から現地に入って好きなところに移住する流れです。

シンプルに経済成長している国に行けばいいわけでもないし、そのような国が自身に合っているかを考える上で、数値のみを見ることは移住後のリスクが大きいからです。

ただし、学生の時から海外のマーケット情報を見ていくことで、情報感度が一気に高まるので、それ自体はおすすめです。

③専門家への相談

専門家に意見を訊いてみることは、どの分野でも大切であり、海外移住を検討する際も同様です。

一般的にスキルや経験が少なめの大学生だからこそ、むしろこれらを活用するべきです。傾向としては、海外でも一定の年齢が達したらそれ相応の経験が求められることがあるからです。

あと、大学生のうちから色々な国の情報を得ておけば、早い段階でその準備や意思決定も行えることも重要な点となります。

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先述のシンガポール移住を検討した際には、GJJ株式会社(GJJ)を経営されている田村貴志さんにご相談をさせていただきました。GJJさんは、海外就職からその後のキャリア育成に向けた人材育成のサービスを行う法人となります。

GJJさんの強みは東南アジアを中心とした各国々の人材会社のエージェントとコネクションを持っている点です。シンガポールであれば現地の複数の人材会社とのコネクションがあるため、多角的に情報収集をしやすい点が特徴です。

田村さんとのお話の中で、具体的に自身がシンガポールでビザ取得ができそうか、シンガポールのマーケット情報などのコンサルティングをしていただけました。

このような相談時には、今後成長しそうな国や自身の状況に基づいて就職できるチャンスがある国などを訊く良いでしょう。

円安が進んだ今 もし大学生なら、どこへ海外旅行に行くかを考えてみた

自身は大学生の時にオーストラリア、ニュージーランド、イタリア、フランス、ノルウェー、フィリピン、シンガポールなどへ旅行をした経験があります。

その頃は特にオーストラリアとシンガポールに面白みを感じていました。オーストラリアであると広大な自然やリラックスした雰囲気が好きで、シンガポールはコンパクトで便利な街に居心地の良さを感じていました。

大学時代は基本的に一人旅がメインでして、当時現地に友人がいたシンガポールは友人に案内をしてもらえました。別に一人旅をしたかったというか、全然一人旅も厭わなかった状態でした。

旅行のスタイルは、経験、年齢、人脈などによって変わってくると思います。個人的に大学生など若い人ほど一人旅をオススメします。大学生など、時間があるうちにさまざまな国にゆっくり渡航してみることが大事です。

私の旅のやり方は、一人旅、現地で友達・知人がいるところへ旅行へ行く、グループで集団旅行、仲の良い人と少人数で旅行をするなど、その形と優先度合いは変わっていきました。

先に一人で多くの国に行ったからこそ、誰かと旅行に行く時もある程度どこがオススメかやその情報提供もできるようになりました。

しかし、私が大学生であった2017年から2020年始めと現在を比べて大きく変化したことは円安による旅行費の増加です。

円安が急速に進んだシンガポールを例に挙げると、私が初めてシンガポール渡航した2019年11月末は1ドル80円でしたが、2024年5月末では115円です。この4年半ほどで43%(115÷80)ほどドル高(円安)となっています。

つまり、シンガポールに旅行へ行く金銭的ハードルは一気に上がってしまいました。特に大学生にとって、このような国に気軽に旅行へ行くことが難しくなりました。

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今回は今大学生だったらどこの国へ海外旅行をするかという視点で、オススメの旅行先を3カ国紹介します。円安の中でも金銭的に行きやすく、長期滞在先としても魅力のある都市を対象としています。

①マレーシア

マレーシアはコストパフォーマンス(コスパ)が良く旅行できる国であり、現地点では物価も高くはないです。シンガポールと隣接している国でありながら、概ねシンガポールの3分の1ほどです。

これにまつわる話として、シンガポールと隣接するジョホールバル(JB)は、シンガポール人が週末にショッピングや娯楽のために行きます。例えば、マッサージを受けるにしてもシンガポールと比べて安く、比較的その質も高いからです。

ちなみに、私がオススメするマレーシア内で行くべき都市は、クアラルンプール(KL)です。

クアラルンプールの繁華街であるブキ・ビンタン周辺のパビリオンは、特に活気があります。夜景を楽しむなら、ペトロナス・ツインタワーの展望デッキやその周辺を探索するのが良いです。

クアラルンプールには、多くの日本人が住んでおり、数多くの日本食レストランやスーパーマーケットがあります。

有名な例であると、日本のドンキーホーテに当たるDon Don Donky(ドン ドン ドンキー)が挙げられます。日本のものとは雰囲気(内装や店内の音楽など)がかなり違うため、初めて行かれる方は面白く感じられると思います。

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クアラルンプールには、多くのコンドミニアム(高層住宅)やオフィスビルがあります。特に高級なコンドミニアムの供給が多く、外国人にとっても住み心地が良い街という定評もあります。

そういった事前情報も入れてから、旅行をすると、現地に行ってから見えてくる情報も変わっていきます。

②タイ

東南アジアで現在もっとも勢いがある国といわれているタイ。王制の国のため比較的マーケット状況や治安も安定している点が特徴です。また、バンコクを始めとした都市部では、日本と同じで車社会となっています。

円安が進んでいる中で、コロナウイルス以前よりは物価が上がっているものの、まだお手頃に行ける東南アジアの国の一つではあります。

タイにはいくつものオススメの渡航先がありますが、初めて行くならバンコクが良いでしょう。バンコクの観光の中心地には、BTSスカイトレイン)やMRT(地下鉄)が発展しているため、海外旅行に慣れていない方でも旅行しやすいです。

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また、バンコクのローカルは観光客や外国人慣れしている傾向が強く、フレンドリーな人が多いです。個人的には観光地にフレンドリーな街としてバンコクが上位になると感じています。

ベトナム

円安の今でも、ベトナムの物価は安く、低コストで旅行しやすい国です。マレーシアとタイは先進国ですが、ベトナムは途上国であることもあり、雰囲気や街並みが少し違う点が面白みとなります。

ベトナム国内のオススメの都市は、ホーチミン市ハノイが挙げられます。今回は私が滞在しているハノイを例にその特色を紹介していきます。

ベトナムは歴史的にフランス統治下であり、ハノイでも当時建てられたオペラハウスや教会などの歴史的建造物があります。ハノイにも多くの寺院や仏塔(パゴダ)が存在します。

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ハノイの特徴として、出店やカフェなどで外にミニチェアが置かれ、そこで人々が話していることです。人々に活気があるため、街の活気に影響しているのかもしれません。

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また、ベトナム国内の日本語学習者数について、世界的に見てもその数の多さが見てわかります。

ベトナムでの日本語学習者の総数は16万9,582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

 

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

ハノイにはKim Mã(キンマー)やLinh Lang(リンラン)などのエリアには、多くの日本食レストランやスーパーがあります。ベトナムのユニークな点は、日本語が話せるスタッフが多いことで、日本語のみで注文を取れて、かんたんな受け答えも大抵日本語で行えます。

ハノイに旅行へ行く際は、このような点を意識しながら見ていくと面白いでしょう。

AI時代に英語学習は重要になるかを考えてみた

私は20代前半の時は英語学習に重点を置いた生活をしていました。具体的には、1年間のシドニーへの語学留学、3年間のジェイムズクック大学での海外大学生活となります。

語学留学では基礎英語を強化できて、海外大学ではビジネス英語など、実用性の高い英語力を身につけることができました。

しかし、その過程では上手くいかないこともありました。

・日常生活では、ネイティブスピーカー相手に英語で言いたいことを上手く伝えられない
・海外大学のレポートでは、質の高いライティングが求められて苦戦をした

当時はGoogle翻訳を使って会話やレポートを乗り切ったこともありましたが、今ほど翻訳精度は高くなかったです。例えば、レポート作成でも関連のITツールを活用したところで、大部分は自身で構成からライティングまでをやる必要がありました。

特に日本語から英語への翻訳の質が高くなかったので、英語に直すと変な言い回しがありました。それらを大学教授へ直接提出できる程のクオリティではなかったということです。

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しかし、近年ではAIの発展により、英文生成も容易化されました。英語力の有無に関わらず、レポートの主題や構成を出力するのみで精度の高い英文を生成できるようになりました。

また、Deep Lなどの質の高い翻訳ツールも利用できるようになったため、日本語から英文への翻訳の精度も向上しています。

ikkiu.hatenablog.com

 

例えば、私は上記の記事をもとにして、英語記事を執筆しました。一部言い回しを変えたのみで、ほぼ翻訳通りに公開できるほど英文のクオリティは高かったです。

medium.com

 

そこで発生する疑問は、AI時代に英語学習は重要なのかということです。

私の立ち位置として、どれだけAIが発展しようと英語学習は重要であるということです。ということで、今回はAI時代で英語学習が重要である理由について深掘りしていきます。

AI時代に英語学習が重要であると言える理由

①実用性のある英語力への需要

経済的観点から見ると、今後は実用性の高い英語が必要となります。現在は日本への海外旅行客だけでなく、国内の在日外国人数も増加しています。そして、海外富裕層からも国内旅行や国内不動産への関心の高まりが見つけられます。

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海外富裕層を例に考えてみると、富裕層向けの観光ガイドなどで英語でのコミュニケーションが必要になります。そこでしっかりとした英語を話せることは、サービス提供の質向上にもつながります。

海外富裕層ツアーのリアル。富裕層は日本のどこに魅力を感じる?

富裕層ではなくても、英語ができることで観光ガイドに役立てられます。ただ、特に大きなお金を動かせる富裕層をターゲットとすることは経済的に見ても重要という点は見逃せません。


現在のインバウンド需要から見ても、英語をベースでのビジネスの交渉や取引が行われる機会自体は増えて
いきます。

現在は質の高い英文や通訳ツールが増えてきているため、さまざまなシチュエーションに対して柔軟に対応できる英語力となります。

ただし、ここで求められるのは実用性の高い英語となります。いくら英単語を知っていようがコミュニケーションができなければ、あまり意味はありません。逆に考えると、多くの単語を知っていることやテスト向けだけの英語学習の価値は少なくなっていくかもしれません。

②AIでは到達できない世界

私は英語に関して誰かの通訳を通して、第三者と話したことはほぼなかったです。英語学習を始めた初期から、拙い英語であっても自身で伝える努力をしてきました。

私の場合、小学生の時は英会話教室に通っていました。本格的に英語を話す練習を始めたのは19歳からでしたが、小学生の頃の英単語が蓄積されていました。

留学当初から英単語はある程度わかっていたため、そのベースのおかげで英語を話すことに慣れてきたら後は大きな問題はなかったです。

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しかし、(経緯は省略しますが)2023年半ばからベトナムハノイに移住してから、あることに気がつきました。

ベトナム語学習は移住前から現在まで継続しているものの、現地の人たちとベトナム語で会話することはほぼ不可でした。単語の積み重ねがなかったため、うまく話せないことは当たり前のことですね。

ポイントとしては、AIが発展した現代であってもそのの言語についてある程度理解がないと、到達できない世界観があることです。

英語であれば、いくらAI翻訳のツールが発展しようとも英語のベース(一般教養)がないと、その英文の良し悪しの判断をすることは難しいです。イメージとして、海外旅行や簡単な日常会話レベルでは、AIで対応することは可能でしょう。

英語の一般教養がない人がいくらAIを駆使しても、複雑なトピックやテーマをネイティブたちと継続的にやり取りをすることは困難でしょう。また、一般教養がないとAIに対してどんな問いを投げかれればいいかも分からないことも理由となります。

そのため、英語のスピーキングやライティングの基礎を身につけることで、より、得られることは多々あります。そういったところに、英語学習を行う意味もあるはずです。

 
 

今後のAIライティングとブログについて考えてみた

5月13日、Open AI社が新たなAIモデル「GPT-4o」を発表した。言語処理能力がさらに向上したり、日本語を含む非英語圏言語のテキストの改善など、さまざまな進歩が見受けられます。

Hello GPT-4o

AIにより日本語の処理能力が向上すれば、メディア記事やブログ向けのライティングも容易になるでしょう。以前からもAIライティングで執筆を行えたけれど、そのスピードと質がより高まるイメージです。

最近では、SEO上位化に向けたコンテンツ作成やヒントも手に入るようになりました。SEOとは、検索エンジンに理解されやすいようにWebサイトの内容を最適化し、上記の検索結果に表示させることを指します。

つまり、検索エンジンで上位化されやすいようにコンテンツ生成を行えるということです。

ブログに置き換えると、大部分をAIライティングに任せて生成されたテキストに対して、自身で文言を追加したり、AIに誤字脱字チェックをしてもらうなど、記事作成の効率化を図れます。

そこで疑問に思ったことは、今後のブログにおける価値についてです。

結論としては、いくらAIが発展したとしてもブログを読む人はいるし、その価値も大きくは変わらないです。むしろ、AIの発展によりブログの書き方が多様化されるため、記事の新しい書き方や需要が生まれてくると思います。

しかし、誰もが簡単に長文を書けるようになれば、当たり障りのない記事や誰もがわかることの価値が下がることは簡単に想像がつきます。

今回はAIライティングの発展により、ブログで重要となる要素を考察していきます。補足として、AIを活用したブログの書き方以外の要素に絞った要素を対象としています。

①経験値

前提として、メディア記事ではサービスや事業内容をもとに記事を書きますが、ブログは個人の経験を共有することが多いです。ブログにおいて、その人の経験ベースの内容は言わずと知れた重要な要素です。

私の場合は、「英語学習、海外大学、シンガポールベトナムへの移住経験」をもとにブログを書いています。いずれも自身が経験したことがベースですので、それをAIで完全に模倣することは不可となります。

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日頃からさまざまなことに取り組んだり、面白い経験を増やしておくことは、この点からも重要性は増していくでしょう。

②個人の専門性や実績

前提として、AIライティングによりその分野の素人であっても専門的な内容を生み出せるようになりました。そこで重要になることは、誰がそのテーマについて、述べているかです。

例えば、「個人が行えるお金の稼ぎ方や貯め方」をテーマとします。ファイナンシャルプラナーなどの国家資格を持つ人がこのテーマに触れるのと一般の人が言及するとしたら、多くの人は前者の人に耳を傾けるでしょう。

少し極端な例かもしれませんが、AIライティングが発達するほどこの傾向は出てくると思います。専門的な情報のコンテンツが手に入りやすい分、それを活かす上でも、個人の専門性や実力が問われます。

私がブログ記事を探すうえでも、その分野に専門性や実績がある方の記事の方が説得力を感じます。特にブログを含めたSNSで集客やオンラインサロンなどをする場合にそれが顕著になりやすいと思います。

③個性やオリジナリティ

AIは複合的な情報を組み合わせた文章を容易に生成できますが、個性やオリジナリティを持つコンテンツの価値は変わりません。

コンテンツ作成が容易になった今だからこそ、特定の人の記事や考え方を読んでみたいニーズが増すでしょう。

これはYoutubeなど他媒体であっても、同じことが言えます。現在では、生成AIを活用することで、自動動画編集、自動サムネイル生成、音声合成など、さまざまな活用方法があります。いずれの用途であっても、発信者・クリエイターの個性が前提にあることで動画がスケールします。

円安でも旅行しやすいベトナム その魅力と面白さの深掘りをしてみた

円安が進む現在でも比較的お手頃に旅行をしやすい国であるベトナムゴールデンウィーク中もベトナムは人気の旅行先であった旨を報じているメディア記事も多く見受けられました。

円安でも豪遊!?できる旅行先…ベトナム「8日間で3万円」エジプト「1日5000円で十分」

正直なところ、もともとベトナムの物価は安く、低コストで旅行しやすい国であったことには変わりないと思います。

東南アジアであるとシンガポールの物価がもっとも高く、続いてマレーシアやタイ、その次にベトナムがくるイメージでした。特にこの順位は新型コロナウイルスの発生前後でも変わっていません。

原体験として、私が2020年3月から2023年5月まで住んでいたシンガポールでは、大きく物価と賃金が上がっていたことを肌感覚でも感じていました。

為替であると2020年3月のシンガポールドルは80円ほどでした。シンガポール渡航前に10万円をドルに両替したら、約800ドルに換金できたことは記憶に残っています。

その後はどんどんドル高になり、シンガポールを離れた2023年5月ごろには1ドル100円程まで上昇しました。この頃に10万円を換金したら、1,000ドルとなります。

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ただ、シンガポールと比較して、他の東南アジア諸国(特にベトナム)はそこまでの高騰は起こっていないことは肌感覚レベルで把握できました。

ちなみに私が初めてベトナム旅行をしたのは2023年2月でした。これまで渡航した東南アジアの国が全て先進国であったため、途上国も観てみたいと思えてハノイに行ったことが経緯となります。

実際に行ってみると先進国とは異なる面白さやチャンスがありそうに見えて、結果的にハノイに住んでみることにしました。

現在円安の中でベトナム旅行が注目されていることもあり、今回はベトナムならではの旅行の魅力や面白さを深掘りしていきます。特に海外旅行の初心者やベトナム旅行に関心がある方にとって、役立てるコンテンツとなっています。

補足として、こちらの記事は生活者目線ではなく、旅行者目線としてベトナム旅行について触れていきます。

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海外大学に関してよくある疑問についての深掘り

私は2017年2月から2020年始めまでオーストラリアのジェイムズクック大学(JCU)に通っていました。その前の2015年5月から2016年5月までは、シドニーにある語学学校に行き、そこで大学レベルの英語力を身につけた経緯となります。

専攻した心理学部(Psychological Science)の大学入学試験はIELTSという試験が利用され、要件は全領域(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)で6.0を取得することでした。こちらのIELTS6.0はTOEIC®テスト780点、英検準一級に相当します。

当時は海外大学卒業後のメリットなどはあまり考えず、それよりも海外の大学で勉強したかったり、その経験を欲しかった側面が強かったです。

現在は大学卒業後から4年ほど経過して、これまで周りの人たちに海外大学へ行くことのメリットやその経験はどうであったかを訊かれることが多々ありました。

今回は海外大学に関してよくある疑問について、深掘りしていきます。これまで漠然とした海外大学について、よりイメージが湧きやすくなるコンテンツとなります。

海外大学に関してよくある疑問についての深掘り

①ビジネス英語が身につくか

英語圏の)海外大学に行くことで、英語で多くのレポートを書いたり、教科書を読む必要があります。例えば、自身も月数本のレポートを提出しており、そのために多くの文献を英語で読んでいました。

実際、私が通っていた心理学部には外国人はほぼおらず、自分以外ほぼ全員英語のネイティブスピーカーでした。初めの頃は、教室内のディスカッションについていくことがかなり難しく、自分の言いたいことがほぼ言えない状態でした。

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ある時からネイティブスピーカーのみとのディスカッション自体がいい機会であると捉えられるようになっていきました。考え方の変化や経験値の積み重ねにより、少しずつ自身の言いたいことを自然と言えるになりました。

結果的に学内におけるほぼ全てのやりとりを英語でこなしたことで、ビジネスレベルの英語力を身につけることができました。つまり、概ねいずれの海外大学であっても、ビジネス英語レベルまでは持っていく可能だと思います。

②ネットワークは拡がるのか

海外大学を通してネットワークが拡がるかに関しては、ケースバイケースです。

私の場合、海外大学を通して学内外で多くの人たちと交流する機会がありました。そこで、日本に関心が高いオーストラリア人を中心に仲良くなった人もいました。そのような人たちと密にいろいろ話すことで英語力が上がったり、現地の生活で大いに助かりました。

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しかし、オーストラリアを離れてから現在までコンタクトを取り続けた人はほぼいないです。ここに関しては、人によって異なると思います。もちろん、海外大学に行くことで人脈は拡がりやすくなることは間違い無いです。

ポイントとしては、海外大学以外にも海外就労や海外移住全般であっても同様にネットワークを拡げることができるということです。

個人的には大学卒業後に移住したシンガポールの方が、長期的に交友関係を続けられる人たちが多かったです。それはシンプルにお互いアジア人でコミュニケーションがしやすかっただけなのかもしれません(笑)。

③海外移住の機会につなげられるか

海外大学に行くことでスムーズな海外移住につなげやすくなります。私はJCUの卒業後には、2020年初めからシンガポールでの就労機会を得ることができました。

当時のシンガポールでの就労ビザは現在ほど厳しくなかったです。自身が兼ね備えていたビジネス英語、海外滞在歴、若さ(当時のビザは若いほど有利な条件であった)で、ビザ取得ができる状態でした。

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基本的には海外大学を卒業することで、海外のインターンシップや就労に活かしやすくなります。

また、日本の教育機関や関連の団体では、中高生向けに海外大学の情報を共有している機関があります。私は何度かそのような機関で、自身の経験をシェアしたり、コンサルタントをしたことがあります。

つまり、海外大学を通ようことで、関連の情報やノウハウを求めている人たちに情報提供をする機会につなげることも可能です。

しかし、海外大学卒業のみでは長期的な海外定住は難しいともいえます。イメージとしては、オーストラリアやシンガポールの永住権(PR)を取得したり、タイやマレーシアなどでリタイヤメントビザを取ることです。

例えば、シンガポールのPR申請を行うには、下記のいずれかを満たすことが要件です。

シンガポールの市民権者またはPRの配偶者
未婚の法定子で21歳未満
シンガポールの市民権を保有している高齢の親
Employment PassまたはS Passの保持者
シンガポール国内の学生
シンガポールへの海外投資家

 

Becoming a Permanent Resident|ICA

海外移住をすることで、シンガポールへの就労につなげやすくなります。さらに高いステップであるPRを取得して長期滞在できるかは、それ以外での仕事の成果、個人の活動、資産額などが必要求となります。

海外大学を卒業することは海外移住へのファーストステップを踏みやすくなりますが、その後は別の領域が重要となっていきます。

④どこで勉強するか

私がJCUに通い始めた当初と今から通うのでは、かかる費用が大きく変わります。当初の2017年2月のレートは86円ほどで、2024年5月現在のレートは101円となり、17%ほどの為替差です。

円安が進んでいることで円換算での学費が上がってしまい、金銭的に海外大学へ行くハードルも上昇しています。

現在では、オンラインで海外大学の授業を受けて、学位を取得するという選択肢もあります。どうしても現地での交流や体験価値を得にくい部分がある反面、高いタイムパフォーマンスで効率よく勉強を進められるメリットがあります。

大学卒業後にしたいことやプランがある場合は、これは良い選択肢だと思います。先ほども説明したように海外大学は一つのプロセスなので、必ずしも現地で学ぶことが良いとは言い切れないからです。

次に現地で勉強をするとしたら、英語圏であるとオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドアメリカが挙げられるでしょう。知っておいた方がいいことは、入学用の英語試験です。

先述のIELTSは主にオセアニア圏の大学の入学試験で使用されてたり、アメリカではTOEFLが使われるなど、その国や大学によって英語の試験内容が変化します。まず、自身でそれぞれの試験内容を見て、どちらの試験が向いているかを把握します。

そのうえで、興味のある国を探していき自身の専攻したい学部が特化している大学と照らし合わせていく作業をします。もし時間に余裕があるなら現地のオープンキャンパスなどに参加して、雰囲気やコース内容をリサーチしてみることをおすすめします。