上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

円安が進んだ今 もし大学生なら、どこへ海外旅行に行くかを考えてみた

自身は大学生の時にオーストラリア、ニュージーランド、イタリア、フランス、ノルウェー、フィリピン、シンガポールなどへ旅行をした経験があります。

その頃は特にオーストラリアとシンガポールに面白みを感じていました。オーストラリアであると広大な自然やリラックスした雰囲気が好きで、シンガポールはコンパクトで便利な街に居心地の良さを感じていました。

大学時代は基本的に一人旅がメインでして、当時現地に友人がいたシンガポールは友人に案内をしてもらえました。別に一人旅をしたかったというか、全然一人旅も厭わなかった状態でした。

旅行のスタイルは、経験、年齢、人脈などによって変わってくると思います。個人的に大学生など若い人ほど一人旅をオススメします。大学生など、時間があるうちにさまざまな国にゆっくり渡航してみることが大事です。

私の旅のやり方は、一人旅、現地で友達・知人がいるところへ旅行へ行く、グループで集団旅行、仲の良い人と少人数で旅行をするなど、その形と優先度合いは変わっていきました。

先に一人で多くの国に行ったからこそ、誰かと旅行に行く時もある程度どこがオススメかやその情報提供もできるようになりました。

しかし、私が大学生であった2017年から2020年始めと現在を比べて大きく変化したことは円安による旅行費の増加です。

円安が急速に進んだシンガポールを例に挙げると、私が初めてシンガポール渡航した2019年11月末は1ドル80円でしたが、2024年5月末では115円です。この4年半ほどで43%(115÷80)ほどドル高(円安)となっています。

つまり、シンガポールに旅行へ行く金銭的ハードルは一気に上がってしまいました。特に大学生にとって、このような国に気軽に旅行へ行くことが難しくなりました。

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今回は今大学生だったらどこの国へ海外旅行をするかという視点で、オススメの旅行先を3カ国紹介します。円安の中でも金銭的に行きやすく、長期滞在先としても魅力のある都市を対象としています。

①マレーシア

マレーシアはコストパフォーマンス(コスパ)が良く旅行できる国であり、現地点では物価も高くはないです。シンガポールと隣接している国でありながら、概ねシンガポールの3分の1ほどです。

これにまつわる話として、シンガポールと隣接するジョホールバル(JB)は、シンガポール人が週末にショッピングや娯楽のために行きます。例えば、マッサージを受けるにしてもシンガポールと比べて安く、比較的その質も高いからです。

ちなみに、私がオススメするマレーシア内で行くべき都市は、クアラルンプール(KL)です。

クアラルンプールの繁華街であるブキ・ビンタン周辺のパビリオンは、特に活気があります。夜景を楽しむなら、ペトロナス・ツインタワーの展望デッキやその周辺を探索するのが良いです。

クアラルンプールには、多くの日本人が住んでおり、数多くの日本食レストランやスーパーマーケットがあります。

有名な例であると、日本のドンキーホーテに当たるDon Don Donky(ドン ドン ドンキー)が挙げられます。日本のものとは雰囲気(内装や店内の音楽など)がかなり違うため、初めて行かれる方は面白く感じられると思います。

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クアラルンプールには、多くのコンドミニアム(高層住宅)やオフィスビルがあります。特に高級なコンドミニアムの供給が多く、外国人にとっても住み心地が良い街という定評もあります。

そういった事前情報も入れてから、旅行をすると、現地に行ってから見えてくる情報も変わっていきます。

②タイ

東南アジアで現在もっとも勢いがある国といわれているタイ。王制の国のため比較的マーケット状況や治安も安定している点が特徴です。また、バンコクを始めとした都市部では、日本と同じで車社会となっています。

円安が進んでいる中で、コロナウイルス以前よりは物価が上がっているものの、まだお手頃に行ける東南アジアの国の一つではあります。

タイにはいくつものオススメの渡航先がありますが、初めて行くならバンコクが良いでしょう。バンコクの観光の中心地には、BTSスカイトレイン)やMRT(地下鉄)が発展しているため、海外旅行に慣れていない方でも旅行しやすいです。

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また、バンコクのローカルは観光客や外国人慣れしている傾向が強く、フレンドリーな人が多いです。個人的には観光地にフレンドリーな街としてバンコクが上位になると感じています。

ベトナム

円安の今でも、ベトナムの物価は安く、低コストで旅行しやすい国です。マレーシアとタイは先進国ですが、ベトナムは途上国であることもあり、雰囲気や街並みが少し違う点が面白みとなります。

ベトナム国内のオススメの都市は、ホーチミン市ハノイが挙げられます。今回は私が滞在しているハノイを例にその特色を紹介していきます。

ベトナムは歴史的にフランス統治下であり、ハノイでも当時建てられたオペラハウスや教会などの歴史的建造物があります。ハノイにも多くの寺院や仏塔(パゴダ)が存在します。

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ハノイの特徴として、出店やカフェなどで外にミニチェアが置かれ、そこで人々が話していることです。人々に活気があるため、街の活気に影響しているのかもしれません。

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また、ベトナム国内の日本語学習者数について、世界的に見てもその数の多さが見てわかります。

ベトナムでの日本語学習者の総数は16万9,582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

 

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

ハノイにはKim Mã(キンマー)やLinh Lang(リンラン)などのエリアには、多くの日本食レストランやスーパーがあります。ベトナムのユニークな点は、日本語が話せるスタッフが多いことで、日本語のみで注文を取れて、かんたんな受け答えも大抵日本語で行えます。

ハノイに旅行へ行く際は、このような点を意識しながら見ていくと面白いでしょう。