現在、ベトナム政府はハノイとホーチミンを結ぶ高速鉄道のプロジェクトを進めています。この列車は時速200 kmで運行される予定で、全長は1,541 kmとなります。
総事業費は約670億ドル(約10兆円)が見積もられており、民間企業の出資を優先的に予算に取り入れていく方向性です。もし国家予算が投資に見合わない場合、ベトナム政府は国債や国際債券を発行する予定となります。
ハノイからホーチミンまでの区間には20省あり、観光地と地方都市の両方が含まれています。ベトナム北部であれば、フーリー(Phu Ly)やナムディン(Nam Dinh)がそれに当たります。
現時点でのベトナム国内の交通網は、日本ほど発展していないため、中距離の移動にはタクシー、長距離の移動には主に飛行機を利用することが多いです。
仮に複数の都市を回る場合は、多くの観光客は観光ツアーや電車で行くことが一般的です。外国人にとってベトナム国内でタクシーを利用して観光することは、けっこう難しいことは予め知っておくと良いでしょう。
基本的にハノイやホーチミンなどの都心部内であればGrabやUberなどのライドシェアを使用することが一般的です。ベトナム語が分からなくても、行き先を指定すれば目的地まで行くことができます。
一方でベトナムの民間タクシー会社におけるタクシー料金は安いですが、意外と使用するハードルが高いです。一からベトナム語で行き先を指定して呼ぶ必要があるため、言語の壁にあたりうるからです。
このような背景を踏まえても、高速鉄道が完成した場合、ベトナム観光や国内滞在者の移動に大きな影響があると思います。
また、高速鉄道が新たに開通することで、観光地のニーズが高まることで、現地の不動産にも影響があるでしょう。スケジュール通りにプロジェクトが進行するかは不透明ですが、様々な分野に影響があるニュースです。