上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

英語は万国共通語とも言い切れない件について

意外と見落としがれがちな「海外に行けばどこでも英語が通用する」考えの落とし穴。

私は学生のときまでは、英語ができればどこに行っても通じると思い込んでいました。これは半分正解でもあり、必ずしも正しいと言い切れない場合があります。


まず、全世界の国数から見ていくと英語が公用語の国は意外と少ないです。有名どころは、オーストラリア、ニュージーランドアメリカ、イギリスやアイルランドなどでしょう。もちろん、公用語が英語でなくても英語力が高い国も多々あります。

このように言うと不安を煽るように聞こえるので安心いただきたいですが、確かに英語ができれば非英語圏でも旅行や簡単なやり取り(レストランで注文するなど)は大抵何とかなります笑


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一部の非英語圏では現地語がわからないとコミュニケーションが難しい
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これは意外と見落としがちなポイントでして、今回私が上記を感じたきっかけを触れていきます。

直近一年で私は東南アジアの主要な都市を興味本位で色々見て回って気がついたことは、各国とその都市によって人々の英語力がまちまちなことです。

* 実際に訪れた国(都市)
タイ(バンコクパタヤ、アユタヤ)、マレーシア(ジョホールバル、クアラルンプール)、インドネシアジャカルタ)、ベトナムハノイ、モックチュアン)

上記の国の中であまり英語が通じなかった国は、インドネシアベトナムでした。例えばインドネシアのタクシーの運転手さんに次の角を右に曲がって(Please turn right at next corner)といった英語も首を傾げられこともあります。

ただタイとマレーシアの公用語の一つが英語なので、当たり前の話ですが、、

個人的には海外生活も長めなのでこういった場合は慣れていますが、非英語圏の特に地方は全く英語が通じないことも全然ありえます。

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それでは、こちらをもっとマクロな視点でこちらを見ていきましょう。

多くの方は外国語として英語を勉強しているかと思います。これ自体は自然なことで、私も長らくとりあえず英語ができれば海外で役立つと考えた一人でした。

(個人的に)一つ見落としていた点は、どこの国に住んでみたいからその言語(英語など)を勉強するという視点です。つまり、言語はコミュニケーションの手段であって言語を勉強すること自体はゴールではないことです。

もちろん、初めから海外移住の際にどこの国に住んでみたいかは、実際に多くの国を訪れていかないと見えてこない部分もあるでしょう。

意外と知られていないけど知っていただきたいことは、
コロナ禍を経て一部の東南アジア諸国を始めてとして就労ビザ取得の要件が厳しくなりつつあります。

その傾向が顕著な事例としてシンガポールを見ていきましょう。

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シンガポールでは2020年から22年の間でも複数回就労ビザ(EP)の基準が上がって、現在(2023年2月)の最低月額給与はS$5,000。

シンガポール就労ビザ|GPC

* 補足
現在のシンガポール就労ビザでは、その方の学歴や年齢をベースにビザ取得に必要な最低月額給与を定めている。また、最低月額給与が高いほど、その分仕事におけるスキルや経験が求められる傾向にある。なので、最低月額給与が上がるほど、ビザ取得の基準が上がったと捉えられている。

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現に多くの東南アジアの国々では、シンガポールほど就労ビザの規制がなされていないです。ただ、実際に私の周りの人で今まで住めていた国でも就労ビザやその他の情勢によって、住むことが難しくなったという話はチラホラ聞こえてきます。

そういった場合にて、日本に帰国するか別の国に移住するかは個人の選択なのでどちらでも正解です。

しかし、移住先にてとりあえず英語圏の中でこの国が良さそうだからここにしようといって安易に決めすぎると上記の事態がのときに困るかもしれません。実際に私もシンガポール就労ビザの規制の影響で、シンガポールから離れる決断をしまして、次にどこに行くべきかけっこう悩みました。

もしその際に新たに非英語圏の移住をするとしたら、その国の言語習得が一つの課題になるでしょう。一般的にある程度年齢がいってしまうと新しい言語を習得するのが億劫になりがちなるので、海外移住を始めたあたりにそういったシチュエーションも想像しながら過ごしていくとプランを立てやすいです。

実際に私も直近でベトナム移住を試みていて、文化や住み慣れる云々よりもベトナム語での会話が大きな壁に感じていました笑 英語とベトナム語の文法構造は似ているのですが、そもそもベトナム語ボキャブラリーが皆無だったのでそれを一から覚えるのが難点です、、

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冒頭でも触れましたが、海外移住先を英語圏だけに絞ると意外と行ける国が限られてしまうことも初めに知っておくべきです。

それなので、自身の住んでみたい国が非英語圏ならその言語を勉強すると良いです。例えば、インドネシアの文化や国に興味があって移住してみたいなら、英語よりもまずインドネシア語の勉強にフォーカスするといったことです。

学校では多くの生徒はまず英語をトライしていますが、すでに関心が高い国(非英語圏)が見つかっているなら思い切ってその言語に振ってみるということです。

まとめ

前提として英語は万国共通語であり色々な可能性は広げられて、できたに越したことはないです。ただ、意外と英語だけでは現地の人とのコミュニケーションが難しい国やシチュエーションもあるということがポイントです。

そのため、今後海外移住のための言語を勉強する時は、一度自分が本当に勉強が必要な言語とその移住プランを振り返ってみると良いでしょう。

当たり前のことかもしれないですが、こちらの流れのサマリーとしては下記になります。

パターン1
将来的に海外に住んでみたいけれど、どこの国が適しているか分からない、又はとりあえず色々な広く浅く見ていきたい
> まず英語を勉強することがオススメ

パターン2
すでに特定の英語圏以外の国にも興味がある
> 英語では日常会話レベルを目指しつつ、早めにその現地語も勉強することをオススメ