上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

本音を共有することで見えてきた事

ベトナムハノイに住み始めて約6ヶ月ほどが経過しました。これまで私はオーストラリアとシンガポールに滞在しましたが、ベトナムの方がより濃い時間でした。

これは途上国ならではのトラブルや問題がある一方で、刺激や楽しさがあるなど、さまざまなことが短いうちに起こったと感じています。現時点の結論としては、ベトナムはマーケット的にも面白くて成長感がある国です。

実際に今まで住んだ国でもっとも日本人に対してフレンドリーな人たちが多いなと感じました。というのもベトナム国内の日本語学習者が多く、日本に対しても親近感を感じている若者が一定数いるからです。

ベトナムでの日本語学習者の総数は16万9582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

2022年末時点での在日外国人の総数
(1)中国 76万1563人(+4万4957人)
(2)ベトナム 48万9312人(+5万6378人)
(3)韓国 41万1312人(+1457人)

*カッコ内は対昨年の増減数

令和4年末現在における在留外国人数について|出入国在留管理庁

しかし、ハノイで見てみると想像していたよりも、住む上で課題も見えてきました。それは「空気汚染、天候不順、日常化した交通渋滞」となります。

初めにお伝えしておきますが、ここでのハノイについての言及は一個人の味方にすぎません。

実際にハノイに住んでみるんで見て、過去数年で空気汚染が深刻化しており、街中を歩くときやバイクに乗る時はマスクが必要になります。主に冬季は日中曇っていることが多く、晴れの日が少ない印象です。

また、平日のラッシュアワー時を中心に交通渋滞が日常化していて、道路から歩道にバイクで移動する人がいるくらい混み合っています。

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これは外国人のみならず、現地人も同じように感じており、社会課題となります。

ちなみに、もう一つのベトナムの大都市といえば、ホーチミン市になります。(ハノイよりも状況は良いようですが)ホーチミン市でも空気汚染が深刻であり、交通渋滞も日常化しています。ただ、こちらの天候は常夏で、快晴の日が多いため、過ごしやすい環境です。

余談となりますが、ベトナムの地方であるとこのような課題はなく、自然豊かで空気も綺麗です。私はまだ訪れたことがないですが、多くのベトナム人は住みやすさい都市として中部のダナンをおすすめしてくれました。

私はハノイに住み始めて、少しずつ先ほどの課題を感じ始めて、ストレスを感じるようになりました。最初はあまりこのことを口にせずに、順応しようとしていました。次第に気がついたことは、自身に適応できる事柄とそうでないものがあることです。

例えば、私は二輪バイクを運転することに対して、もともと抵抗がなく、ベトナムの道路でも難なく適応できました。もちろん、渋滞の道路で長らく立ち往生することは別として(笑)。

しかし、自身にとって空気汚染や天候不順はどうしても適応が難しかったです。というのも直近3年ほどはシンガポールに滞在していたこともあり、年中晴れる環境にいたことも影響しています。

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もともと私は本音で話すことを重要視していたため、そういったことも周りに話してみることにしました。もちろん、社会課題に対して何か変革をもたらすことは簡単ではないので、何かしたいというわけではないです。

そうすると面白いことに、意外と多くのベトナム人も同じことにストレスを感じていることが分かりました。

その中のベトナム人女性の友人にそれを共有すると、「ベトナムではもっと住みやすいところがあります。今度試しに自分の田舎にある故郷に遊びに行かないか」と誘いをもらいました。

その友人は大学卒業後にハノイに働きにきているけど、特有の環境(空気汚染や騒音)にどうしても馴染めていなかったそうです。また、これまでその課題を打ち明けられる機会が少なく、胸の内を共有できたと喜んでいました。

周りに心の声を共有することで、それに共感してくれるかどうかが初めてわかると改めて実感しました。

私の理想としては、日本か海外に関わらず自身の住みたい場所に住んで自由度の高い生活をすることでした。そのため、ベトナム国内の色々なところに観にいき、視座を広げにいこうと思ったきっかけになりました。

正直なところ、ハノイは多くの歴史のある街で景観も綺麗な街だと感じています。ただ、ずっとここに住みべきかという問いについては、どこか違和感を感じていました。今回の例を通して自身の中で感じたことや問題点などは、周りに共有してみる異ことで、次に取るべき行動が見えてくると実感しました。

ベトナムで発展中のスマートシティ化

急速に発展しているベトナムのスマートシティーベトナムにはまだ発展途上国というイメージが残っています。実はベトナム国内では現在100以上のスマートシティ開発プロジェクトが計画されているほど「スマートシティ化」が進んでいます。

スマートシティとは、IoTやAIなどの先端技術を活用することでインフラを効率化して、生活やサービスの質を向上させた都市を指します。

先日、ハノイ市内からフンイエン省にある現在大規模な開発土地である「Ocean City(オーシャンシティ)」に行ってきました。

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こちらは、Vingroup(ビングループ)子会社で住宅開発最大手のVinhomes(ビンホームズ)が手掛ける大型都市プロジェクト(1200haの広大な用地を使用)が運営しています。

また、その敷地内にある北部最大規模の娯楽商業施設「Mega Grand World Hanoi(メガ・グランドワールド・ハノイ」も観てきました。

一言で感想を表すと、活気があってベトナム特有の成長感を感じられる空間でした。

このプロジェクト自体現在進行中のものであり、多くのお店、住宅街が建築中でした。これだけ広大な土地に数多くの不動産が建築中、という状態を観られることが新鮮でした(笑)。

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このオーシャンシティはハノイ郊外にあり、立地的には不便なところにあります。ただ、この街にあるメガ・グランドワールド・ハノイは、想像よりも多くの人で賑わっており、活気があり雰囲気も良かったです。

実際にベトナム料理や韓国料理を中心としたレストランが数多くあり、街並みも西洋風でキレイでした。

この施設はハノイ郊外の地方にもあるにも関わらず、多くの人を集めることができていることは、どこか不思議でした。

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このフンイエン省には、イオンモールはあるものの、ハノイ市内と比べて商業施設やエンタメが少ないです。こういった大型の商業施設があれば、その分ニーズが高いのかもしれません。

ちなみに、このプロジェクトに携わるVingroup(ビングループ)の子会社であるVinFast(ビンファースト)は、電気自動車(EV)や電気バイクを手がける会社です。この敷地内には、EV用の充電スポットも数多くありました。

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個人的には、ベトナム国内にEVや電気バイクが使用されつつあるのと、特にこの立地を活用することは効果があると思います。

まず、過去数年でハノイ市内(もしくはホーチミン市など大都市)では空気汚染が深刻化しています。ただ、ハノイ市郊外に行けばこの問題が深刻化おらず、空気が綺麗なところもたくさんあります。

このオーシャンシティが位置するフンイエン省でも、比較的空気は良くて、且つそこにEVや電気バイクを推進する街づくりはエコフレンドリーな施策です。

今回はオーシャンシティを題材にしてベトナムのスマートシティ化について、深掘りをしました。また、ハノイには、Vinhomes Metropolis、Vinhomes Gardenia、Vinhomes Ocean Park、Vinhomes Smart Cityなど多数のプロジェクトもあります。

正直なところ、ハノイを例に見てもまだ発展途上国であり、日本と比べてインフラも発展しきれていません。しかし、ビングループが手掛けるスマートシティなど先進的な取り組みを見ると、今後の変化が楽しみになります。

新卒で海外に働くべきかを真面目に考えてみた

最近、知人や友人から「新卒で働くとしたら日本か海外のどちらがいいか」という質問を受けました。現在、24年卒の就活生など大学では就職活動が本格化する時期でもあり、このテーマを選びました。

自身の場合、もともとオーストラリアの大学に通っていたため、海外で働くことは自然な流れでした。ただ、もし日本のみで生活をしていたら、海外で働くことは何かしらの大きなきっかけがなかったら選択肢に入れることすら難しいでしょう。

個人的にそれほど海外移住するという点で、きっかけが重要になると考えています。そのため、この記事が新卒で海外就職をすることについて、考えるきっかけにしたいと思います。

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語学学習を進めるうえで重要な見方

国語学習において初めにどの言語を選ぶうえで、自身がどの言語が得意かやその先の展望(ビジョン)を持つことが重要です。

初めての語学学習では、なかなか先を見据えてどの語学を勉強するかを選ぶのは難しいでしょう。例えば、単に海外で英語が役立ちそう、多くの人が韓国語を勉強しているから勉強してみるなど。

これらは全然問題はないのですが、ある程度その語学を勉強するうえで、どんなことに繋げたいかなど、ビジョンを持つことが大事です。これは私が2つ目の外国語学習であるベトナム語の勉強をした際に、分かったことです。

ちなみに、1つ目の外国語は英語でして、その時は海外大学を目指す上で英語以外は検討する余地がないといった理由でした。そのため、特に語学学習について深掘りすることはしていなかったです。

結果として自身は英語に向いていたため、英語習得のプロセスはスムーズに進みました。

具体的に初めにオーストラリアのシドニーに1年間の語学留学をした後に、タウンビルにあるジェイムズクック大学に入学をして、3年間で卒業しました。もし私がその過程で英語に向いていなかったとしたら、(英語圏)海外大学に入学すら諦めていたでしょう。

1.自身に向いている外国語を選択する

海外大学であると、まず英語圏の大学と連想されがちです。ただ、海外大学はインドネシアベトナムやフィリピン語などさまざまな言語で学べるオプションがあることを理解することは大事です。

もちろん、初めからどの種類の言語(漢字文化圏の言語やアルファベットの言語など)が向いているかは分からないのです。とりあえずいくつかの言語を勉強してみて、感覚を確かめてみることをオススメします。

一度外国語を習得したら、似ている言語がかんたんに感じれます。個人的に英語学習をした後に、ベトナム語の習得はスムーズに感じました。

とはいえ、一般的にベトナム語の発音が難しくて習得しにくいと言われています。実際に声調(6つの高低のパターン)があり、1つ発音の上がり下がりが異なるだけで、意味が大きく変わることがあります。

ベトナム語学習においてここが山場と言えるくらい、音の聞き分けが難しく、ある程度の慣れが必要です

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しかし、個人的に英語ベースで考えるとベトナム語の習得はそこまででもないです。

前提として、両者の言語においてアルファベットが共通しています。ベトナムの方が発音記号の付け方が難しいですが、(個人的な感覚ですが)アルファベットに慣れていればすんなり頭に入ってきやすいのもあります。

もう一つの要素は、ベトナム語と英語の語順です。

例えば「私はハノイに行きました」という文を表す言い方は下記となります。
ベトナム語: Tôi đã đến Hà Nội
英語:I went to Hanoi

私は(主語:Subject)ハノイに(目的語:Object)行きました(動詞:Verb)となります。つまりSVOの形が同じで、両言語の語順はおおむね同一です。

しかし、日本語のみで考えてしまうとどうしても語順が異なるため、英語ベースで意味を理解する習慣作りをしています。

2.習慣と紐付けた勉強法を見つけ出す

語学学習の習得では習慣作りと密接に結びついています。特に自身がその言語が公用語の国にいるときは尚更です。

先ほどの事例であると、ベトナム語と関連のある習慣をいかにベトナムで作っていくかです。個人的に注目したのは、日本とベトナムにおける強い関係性です。

ベトナムでの日本語学習者の総数は16万9582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

2022年末時点での在日外国人の総数
(1)中国 76万1563人(+4万4957人)
(2)ベトナム 48万9312人(+5万6378人)
(3)韓国 41万1312人(+1457人)

*カッコ内は対昨年の増減数

令和4年末現在における在留外国人数について|出入国在留管理庁

 

 

前提として若いベトナム人は、日本に関心を持っている人が多いです。日本語を勉強しているということは、日本への関心が高いといえます。

実際にベトナム渡航してみると、日本の渡航歴があり、日本人の感覚を共有しやい人が多かったです。

自身の得意不得意がミクロレベルであるのに対して、各国のマーケットをもとに観ることはマクロレベルになります。

今回の事例はあくまで個人的なものですが、語学学習の視野を広げてみることで、さまざまな勉強法を見出すことが重要です。

ベトナムにおける海外意識の高まりと躍動感

最近ベトナムの20代のベトナム人の知人と話をしているうちに、海外への意識の高さを感じました。もともとベトナム人の日本語学習者が多いことや日本国内のベトナム人が増加していることは知っていました。

ベトナムでの日本語学習者の総数は169,582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

2022年末時点での在日外国人の総数
(1)中国 76万1563人(+4万4957人)
(2)ベトナム 48万9312人(+5万6378人)
(3)韓国 41万1312人(+1457人)

*カッコ内は対昨年の増減数

令和4年末現在における在留外国人数について|出入国在留管理庁

日本語のみならず、高い英語力の取得に向けて勉強をしている人もいることが最近感じた発見です。

最近話をした20代前半のベトナム人は3人で、いずれもIELTS6.5以上を取得しており、なんと語学留学経験はなし。また、リーディングパートでは7.5以上取得した人もいました。

前提としてIELTS(International English Language Testing System)は、米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、および英国を含む英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人々の英語力を測定する英語試験を指します。

4つの英語スキル(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)をはかるテストとなっており、技能ごとに1〜9でスコアが示される形となります。

以前、私はオーストラリア国内のジェイムズクック大学に通っており、そこでの入学試験では(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)IELTS6.0が入学条件でした。結果的に達成はできたものの、1年の語学留学を通しても何とかスコアに達した形となっています。

そのため、このスコアを留学経験なしで取れることがどれほど凄いことかは分かります。もちろん、その知人たちがベトナム国内ではかなり高い英語力に位置するのは事実です。

もう一つの関連エピソードは、先日私がホーチミン市に旅行時に参加したツアーのことでした。そこには総勢12名ほどおり、その中には10歳の女の子と12歳の男の子が参加していました。

外国人である私にも積極的に色々話しかてくれました。自分が同じくらいの歳だった時に、外国人と話すことさえ緊張してできなかったです(笑)。

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実際に最近の都市部を中心とした子供たちは海外への意識が高まっているとも聞きました。

ベトナム全体から見るとこのような若年層は少ないけれど、「確かな勢いや急速な変化」を感じ取れます。

一応補足として、ベトナムではあまり英語が通じなく、特にローカルの市場やレストランに行くとほぼ英語で会話は厳しいのは現実です。

世界的な語学学校運営企業のEFエデュケーション・ファーストは、英語を母国語としない国・地域について2023年の「英語能力指数」を計測した。

1位オランダ、2位シンガポール、3位オーストリアの順であり、ベトナム57位、日本は87位に当たる。

世界最大の英語能力指数 ランキング|EF

以前私が移住したシンガポールでは、ほとんどの人たちが英語を流暢に話せます。この2位というの数字を見ても、個人的には当たり前に見えます。

ただ、日本とベトナムを比較してみると、これのみではベトナムの英語力が日本を上回るとは言い難いです。今はそこまで日本と差はなく、むしろ文法や語彙などの知識なら日本人の方がある気がします。

ただ個人的に日本とベトナムで大きく異なる点は、海外に対する意識と熱量の違いです。

先ほどの若いベトナム人たちの海外に対する意識が高いことがもっとも関心したことです。例えば、これから海外の大学院への進学、海外就職をしてお金を稼ぐなどです。海外で色々な経験をしたいという熱量を感じました。

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メディア記事などニュースなどでは見えてきにくい点でもある「海外意識の高さや熱量」。ここは体感的な部分なので統計上では表せないのも難点でしょう。  

ただ私も海外大学や海外就職を一通りしてきた身としては、センスよりも熱量が大事だと思います。もちろん、それ以上のレベルである海外起業やその国のトップ企業に行くのは別とします。

一般的な海外進学や海外就職であると、意識の高さや熱量があることが大きなアドバンテージだからです。

細かいことをスルーできれば住みやすいベトナム滞在

海外に住むとやはり日本人とのネットワークづくりが、あらゆる面で重要になります。その一環で先月ハノイで北海道在住者の集いの会である北海道同人会に参加しました。

イベント当日は幹事の方が本帰国されるため、いつもより大人数である30名以上の方が来られていました。以前私は3年ほど滞在していたシンガポールでは、グループ名が異なるものの、同じコンセプトの道産子会に参加しました。

日本在住者が多い場所というと東京をイメージしがちです。しかし、なぜかシンガポールベトナムと共に北海道関係のグループサイズが大きいのが不思議です。

また、個人的に面白いなと思った両国におけることは、(体感的な部分も含め)ベトナム国内にいる日本人の年齢の方がやや上なことです。ベトナムと言えば長らく駐在員が来る場所として、認識されている部分がありました。

一方でシンガポールであると、20代の現地採用、交換留学生なども多くいます。特に2023年よりコロナウイルスが終息して、その層が多くシンガポールに移住した印象です。つまり、各東南アジアによって、住んでいる日本人の層も異なるということです。

話戻すこと、そのハノイのイベントでもは、5年から10年以上のベトナム在住歴のある方たちもいました。

そこである方に「細かいことをスルーできるようになれば、ベトナムはすごく住みやすいところだよ」と言われました。

細かいこととは、日本とベトナムで大きく違う習慣・環境を指しています。一般的なものでは、「人との距離感、交通渋滞、コミュニケーションのスタイル」などです。もちろん、人によって何が気になるかは異なりますが、一般的にも各国によって普遍的なものは異なります。

人との距離感を例に挙げてみると、ベトナムでは日本よりもパーソナルスペースの距離が近いです。知らない人同士の距離も近く外の屋台とかでも、(他のお客さんが)なぜこの近距離に座ってくるのかと思うこともあります。

(特に女性)日本人が初めてベトナムに住むと、「人との距離が近すぎる」と共通して言っているくらいです。

個人的にはこの要因はあまり気にならず、むしろフレンドリーで気さくだとすら感じました。ただ、人によってはストレスや不快感を感じることもあるでしょう。

もう一つだけ例を交えると、個人的にストレスに感じたのはベトナムの「交通渋滞」です。特に朝や夕方のラッシュアワー時に二輪バイクで移動する際、多くの二輪バイクで前が詰まり缶詰状態。

この問題はハノイのみならず、タイのバンコクインドネシアジャカルタなど他の東南アジア諸国でも共通です。

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先ほどの方曰く、そのようなこと(細かいこと)を気にならないようにできると、ベトナムは住みやすいということです。実際に自身の場合、ベトナム滞在の初めの3ヶ月くらいは楽しさ・充実感よりもストレスが上回っていました。

しかし、4ヶ月ほど経過したタイミングで、少しずつ免疫が高まってきました。あと交通渋滞について、いくら考えてもそもそも出来ることはそんなにないことも悟りました。

次第に細いことよりも、その土地での面白いことに目が行くようになりました。具体的には、「ベトナムマーケットの面白さとベトナムならではの交友関係の構築のしやすさ」です。

前提として、私はベトナム人の日本に対する興味関心の高さに面白みを感じています。

ベトナムでの日本語学習者の総数は169,582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

2022年末時点での在日外国人の総数
(1)中国 76万1563人(+4万4957人)
(2)ベトナム 48万9312人(+5万6378人)
(3)韓国 41万1312人(+1457人)

*カッコ内は対昨年の増減数

令和4年末現在における在留外国人数について|出入国在留管理庁

1つ目のベトナムマーケットの面白さとは、日本とベトナムの良好な関係性に基づいています。特に今年は日越外交関係樹立50周年ということもあり、ハノイでもさまざまなイベントが開催されていました。

japanvietnam50.org

 

近日のものであると11月18日、19日の2日間に渡りハノイで「KANAGAWA Festival」。日本人とベトナム人を含むアーティストが歌やダンスを披露されており、多くの来場者に溢れ会場も盛り上がっていました。

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加えて、最近の特徴としては、日本のインフルエンサーの方もベトナムでイベントを開催しています。

別のイベントでは、私の(ベトナム人の)知人は、ホーチミン市で開かれたトークイベントで「深田えいみさん」の通訳ベトナム語から日本語)を行なっていました。

今後ベトナムで日本の著名人、インフルエンサーとの関わりが増えれば、ベトナム語を話せる日本人の需要も高まるでしょう。個人的にこのような両国をつなぐマーケティングイベントに興味があり、ベトナムのマーケットに面白さがあると感じています。

次は「ベトナムならではの交友関係の構築のしやすさ」についてです。私はこれまでオーストラリアに4年ほど、シンガポールに3年滞在しました。今回のベトナムでは、その中で最も交友関係を広げやすい場所だと感じています。

もちろん、同じ東南アジアであるシンガポールでも、交友関係を広げやすく、シンガポール人における日本への認知度合いや関心も高かったです。

しかし、交友関係でベトナムと大きく異なる点は「シンガポールビジネスパーソンと交友を広げやすく、ベトナムはラフな友人・知人と知り合いやすい」です。

ベトナムでは日本に憧れを持った人たちが多く、日本人というだけで親しくなりたく思っているベトナム人も多くいます。なので、ラフに出かけたり話せる人を見つけるという点では、ベトナムの方が簡単です。

体感的な部分もありますが、東南アジアといってもその場所によって、どういった人的ネットワークを築きやすいかが異なります。

各国によって問題や課題がある一方で、さまざまなチャンスもあります。当たり前の話ですが、先日参加した会のメンバーのある一言でそのようなことを考えてみました。

旅行をするときは、「現地の人とも共にするべき理由」

今回ホーチミン市に一人で行き、数人の知人と会ったり、チャイナタウンのツアーに参加しました。最近は旅行を出来ていなかったので、久しぶりに旅行となり普段よりワクワクしました(笑)。

ホーチミン市の人口は約900万人ほどで、ハノイ市では833万人ほどです。ベトナムの首都はハノイですが、経済の中心はホーチミン市と言われ発展しています。

以前からホーチミン市に行ってみたいと思っており、ようやく今回それが実現できました。実際にホーチミン市ハノイ市では、ベトナム語の発音や方言、気候、人々の気質の違いを感じられました。

ベトナム語では発音がハノイのトーンの高さが違うと感じられました。ただ、どこがどう違うかを言語化できるほどまだ私のベトナム語が至ってません(笑)。

気候はホーチミン市では、年中夏でこの時期でも日差しが強くて湿度も高く、汗をかくほどです。ハノイ市では、四季(雪は降らないけど)があり11月下旬は少し肌寒いと感じるほどです。

もう一つの人々の気質は、ホーチミン市の方がフレンドリーで、知らない人でも話しかける文化があります。もっと言うと、欧米人を含む外国人も多く、インターナショナルスクールも数多くあります。

地元の人曰く小さい子でも外国人に抵抗が少ない子も多いみたいです。実際に私が現地に参加したツアーで、10歳ほどの子供も参加しており、フレンドリーに話しかけてくれました。

一方でハノイもフレンドリーではあるものの、一般的には少しシャイで穏やかな人が多いと言われています。もちろん、個人差はあるものの、肌感覚でもその違いを感じ取れた気がします。

さて、今回は一人でホーチミン市に行き、数人の知人と会ってローカル情報を聞いたり、第五区のチャイナタウンのガイドツアーに参加しました。

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