上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

ベトナムで発展中のスマートシティ化

急速に発展しているベトナムのスマートシティーベトナムにはまだ発展途上国というイメージが残っています。実はベトナム国内では現在100以上のスマートシティ開発プロジェクトが計画されているほど「スマートシティ化」が進んでいます。

スマートシティとは、IoTやAIなどの先端技術を活用することでインフラを効率化して、生活やサービスの質を向上させた都市を指します。

先日、ハノイ市内からフンイエン省にある現在大規模な開発土地である「Ocean City(オーシャンシティ)」に行ってきました。

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こちらは、Vingroup(ビングループ)子会社で住宅開発最大手のVinhomes(ビンホームズ)が手掛ける大型都市プロジェクト(1200haの広大な用地を使用)が運営しています。

また、その敷地内にある北部最大規模の娯楽商業施設「Mega Grand World Hanoi(メガ・グランドワールド・ハノイ」も観てきました。

一言で感想を表すと、活気があってベトナム特有の成長感を感じられる空間でした。

このプロジェクト自体現在進行中のものであり、多くのお店、住宅街が建築中でした。これだけ広大な土地に数多くの不動産が建築中、という状態を観られることが新鮮でした(笑)。

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このオーシャンシティはハノイ郊外にあり、立地的には不便なところにあります。ただ、この街にあるメガ・グランドワールド・ハノイは、想像よりも多くの人で賑わっており、活気があり雰囲気も良かったです。

実際にベトナム料理や韓国料理を中心としたレストランが数多くあり、街並みも西洋風でキレイでした。

この施設はハノイ郊外の地方にもあるにも関わらず、多くの人を集めることができていることは、どこか不思議でした。

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このフンイエン省には、イオンモールはあるものの、ハノイ市内と比べて商業施設やエンタメが少ないです。こういった大型の商業施設があれば、その分ニーズが高いのかもしれません。

ちなみに、このプロジェクトに携わるVingroup(ビングループ)の子会社であるVinFast(ビンファースト)は、電気自動車(EV)や電気バイクを手がける会社です。この敷地内には、EV用の充電スポットも数多くありました。

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個人的には、ベトナム国内にEVや電気バイクが使用されつつあるのと、特にこの立地を活用することは効果があると思います。

まず、過去数年でハノイ市内(もしくはホーチミン市など大都市)では空気汚染が深刻化しています。ただ、ハノイ市郊外に行けばこの問題が深刻化おらず、空気が綺麗なところもたくさんあります。

このオーシャンシティが位置するフンイエン省でも、比較的空気は良くて、且つそこにEVや電気バイクを推進する街づくりはエコフレンドリーな施策です。

今回はオーシャンシティを題材にしてベトナムのスマートシティ化について、深掘りをしました。また、ハノイには、Vinhomes Metropolis、Vinhomes Gardenia、Vinhomes Ocean Park、Vinhomes Smart Cityなど多数のプロジェクトもあります。

正直なところ、ハノイを例に見てもまだ発展途上国であり、日本と比べてインフラも発展しきれていません。しかし、ビングループが手掛けるスマートシティなど先進的な取り組みを見ると、今後の変化が楽しみになります。