上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

日本とベトナムの文化・経済面での4つの違い

昨年の7月末にハノイに移住してから、8ヶ月以上の月日が経ちました。これまでオーストラリアに4年間、シンガポールには3年間ほどの滞在歴があったため、海外生活には慣れていました。

これらの国とベトナムの生活環境と少し違ったため、現地の生活に慣れるのには数ヶ月かかりました。海外生活に慣れるといっても、環境の違う国に行けば適応するのにそれなりの時間は必要ということを改めて感じました。

ベトナムは発展中の国であるものの、生活環境は日本と異なる点が多々あります。逆に日本に滞在歴があるベトナム人に日本での暮らしぶりを訊いてみると、共通してベトナムとは違うところが多く大変であったと言っていました。

ありがたいこととしては、日本への新日度合いは高く、特に若いベトナム人で日本語を話せる人も多いことです。ベトナム語を話せなくても、現地での生活は何とかなりやすいのは、この点が大きく関係しています。

ベトナムでの日本語学習者の総数は16万9,582人となっていて、世界でも6番目に多い人数となっている。

 

2021年度 海外日本語教育機関調査|国際交流基金

2023年末10月時点での外国人労働者
(1)ベトナム:51万8,364人(前年比12.1%増)
(2)中国:39万7,918人(3.1%増)
(3)フィリピン:22万6,846人(10.1%増)

 

日本の外国人労働者は過去最多の200万人、ベトナム人が50万人超えJETRO

そこで、今回は日本とベトナムの生活で異なる点を4つ紹介します。ベトナムの暮らしぶりに関心がある方や海外移住先としてベトナムを検討されている方にとって役立つ内容となります。

補足として、どちらの国が住みやすいかを伝えたいわけではなく、客観的にどのような違いがあるかを説明することが目的です。

日本とベトナムの文化・経済面での4つの違い

車社会とバイク社会  

ベトナムはバイク社会であるのに対して、日本では車社会です。この特徴は20年以上前から変わっていないようです。

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2002年に収録された水曜どうでしょうClassic ベトナム縦断1800キロ」という番組があります。企画は、大泉洋さんや鈴井貴之さんがハノイ市からホーチミン市までバイクで横断することです。

個人的には、かなりサバイバルな環境でバイクを走り抜くという見応えのある番組でした。

すでに22年ほど前のベトナムベトナムの移動手段としてはバイクが中心でした。とはいえ、当時のベトナムではヘルメットをつけない人が多い点、当時はほぼ道路規制がなされていなかったことなど、細かい点では現在とはかなり異なります。

企画自体もとても面白いので、興味のある方はぜひチェックしてみて下さい!

街の静かさ  

ハノイ市やホーチミン市などの大都市を中心として、ベトナムではバイクが多いため、日本よりも騒音が問題視されています。逆に日本での中心手段は車や電車であるため、このような問題は少ないです。

補足として、ベトナムでも静かな地区や住環境もあり、あくまで一般的な傾向となります。

ベトナムの都市部でも静かなエリアや住宅もあるため、上記はあくまで一般的な傾向となります。ベトナム移住をされる際は、その点にも気をつけて家探しをすることが重要です。

公園で散歩や運動をする習慣  

ベトナムの習慣の一つとして、夜の公園でみんなで集まってダンスやエクササイズをすることです。日本では朝のライジオ体操などでと似ている習慣となります。

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ただ、個人的にベトナムの公園の方が音楽を鳴らしてみんなでダンスやスポーツをするなど、賑やかなところが違うと感じています。

経済成長率や平均給料の違い

私が初めてハノイへ旅行に行ったときは、街自体にも何とも言えない人々の熱気を感じ取れました。以前シンガポールに初めて行ったときに同じような成長感を感じ取れ、移住を決めた過去がありました。

このような側面は実際に現地に行かないと分かりにくいため、海外移住先を探すうえでさまざまな国に旅行へ行ってみることをオススメします。

一方で成長感をマクロ経済で見て数値として、見ることも重要です。

2023年のベトナムにおける実質GDP成長率は5.05%。1人当たりGDPは4,284.5ドルとなる。

2023年GDP成長率は5.05%と政府目標に届かずも、第4四半期は6.72%と加速|JETRO

 

JETROの「雇用はサービス業中心に微増、平均月収の増加続く」によると平均月収は660万ドン(約3万8,280円、1ドン=約0.0058円)です。年々給料が増加しているベトナムであっても、現在の日本の平均月収(35万円程)と比較すると大幅に異なります。

現状の経済規模や給料ベースで見ると日本が豊かである一方で、経済成長率や賃金の伸び率であるとベトナムが優っているといえます。