私は2017年から19年までにオーストラリアのタウンズビルにあるジェイムズクック大学で心理学を専攻していました。
最近周りの友人や知り合いの方と話しているときに、海外大学での経験についてよく質問をされる機会が多くなっていました。そこで海外大学での経験やノウハウを少しずつ公開していくつもりで、いずれ経験談をもとに書籍として出版していきたいと考えています。
実際にシンガポール(現在在住の国)の経営者や海外経験が豊富な方との会話でもさえも海外大学においてどういったものか、という認識があまり知られていない点が意外でした。またそこでの海外大学の経験談をシェアした際に興味を示してくれた方も多かったことが背景としてあります。
今回は私が海外大学に入学する前にして良いて良かった習慣をシェアしていきまして、こちらは海外大学に興味がある方のみならず英語力をアップさせたい方にとっても必見の内容です!
⚠️1 日本でも身につけられる習慣と海外に住んでいるならではの習慣の2つの切り口に分けさせていただき、今回は日本でも身につけられる習慣をピックアップします
⚠️2 前提としては中級者向け(簡単な英語を話せたり、一般的な英文の読解はできる)を対象にしていて、オーストラリア(オセアニア州)の大学における制度が軸となっています
習慣1 英語で日記を書く
前提として海外の大学では英語でレポートを書くことが多くて、レポートでのスコアが各科目の全体での評価を占める割合が高めな点が特徴です。
そのため私は英語での文章表現がスラスラできることと、英語を英語として理解できる力の2点を身につけるために英語で日々日記を書いていました。また日記は自由に書きたいことを書きつつ、まず日々新しく勉強した単語を使ってみようくらいの軽さで良いと思います。
まず1点目の前者の英語での文章表現とは英語での同じ表現に対して複数の言い方ができるスキルを示しています。
例えば「世界中の多くの人が日本に旅行に行ってみたいと思っている」という文章を複数の英語分で表現する場合は、まずどこの文章を言い換えることが可能かを探していきます。
多くの人の同義語
A Many people
B A lot of people
世界中の同義語
A all over the world
B across the world
これらの組み合わせとしては、下記のように組み換えることができます。
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A lot of people all over the world would like to visit Japan.
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Many people all over the world would like to visit Japan. ⚠️多くの人の同義語を使ったパターン
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A lot of people all over the world across the world would like to visit Japan.
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A lot of people across the world would like to visit Japan.
⚠️世界中の同義語を使ったパターン
次のパターンとして文章の言い方自体をガラッと変えてみることです。
上記の文章では世界中の多くの人(主語)が日本(対象)に行ってみたいと考えている、語順となっています。これを日本は世界中の人が訪れてみたいと国として考えられている、としての無生物主語(人以外の対象を主語とすること)に変えられます。
また下記はあくまで一例ですがポイントとしては、同じ表現も主語の対象を変えたり、能動態と受動態を入れ替えたりなど数多くの表現方法を使用できるようにトレーニングすることです。
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例文: Japan is the country where many people all over the world would like to visit.
また2点目の後者の英語を書くときに頭の中で日本語に直さずに、英語を英語として理解するように意識づけることも大切です。海外の大学ではもちろん英語ベースでの授業なので、英語を英語としてそのまま理解する力もマストです。
また現地の教授に質問をするときなども英語をそのままパッと頭の中で組み合わせられるようにしていけば、会話もスムーズに進むので求めている情報も手に入りやすいメリットもあります。ただ私も最初は話したいことをパッと言えなかった時期が長かったですが、こちらはライティングでも英語のベースを作りつつ、スピーキングでそれを実践することがマストです。
結論としてこれは意識と慣れがモノをいう領域ですが、調べたい単語があるときは英英辞典を使うようにするといった習慣が手始めとして取り入れやすい習慣ですね。
習慣2 大学で専攻してみた分野の洋書を読み漁る
実際に海外大学では週ごとにどのページまでテキストブックを読み進める必要があるなどのカリキュラムがありまして、毎週かなりの量(1科目40ページほど)のリーディングをする必要があります。
そこで大学に入る前に専攻してみたい分野の洋書(もしくはテキストブック)を読んでみるのがオススメです。これはご自身がその分野を英語で読み進めることが愉しかったり、苦痛であったりなどを事前に知れるので大学に行ってからの専攻のミスマッチも減らすことができます。
私の場合は心理学の洋書を1日数時間読み進めることは面白い時間でしたが、会計などの科目は英語での読解はあまり理解できそうになく退屈でした、、そのためここは人それぞれでして自分が読んでてしっくりくる領域と大学でもやっていけそうな領域を総合的に知るといった意味でもこの習慣はやって良かったです。
習慣3 定期的に誰かにライティングを添削してもらう
私はオーストラリアのシドニーにある語学学校に通っていた際にて、授業以外で英語のライティングを添削してくれる恩師がおりました。
これはよくある市販の教材にあるライティング用の練習教材を使用して、あるトピックに対してエッセイ形式(ここでは細かい仕様は割愛します)のスタイルで書いていく流れのものです。
1 イントロダクション(導入)
2 ボディ(議論)
3 コンクルージョン(結論)
これを行うことで自分の見落としている直すべき癖に気が付けたり、論理的な文章を日々書け流ようになるためのトレーニングになります。私自身このライティング添削を1週間に1本ほど行えたことで、海外大学に行ってもライティングを強みとして自信を持って挑むことができました!
エッセイを添削してくれる方選びのポイントとしては、できるだけ英文添削が細かくてその人の文章の癖なども指導してくれる方が良いですね。またどのくらいの基準の英語力を求めているかもクリアにするべきです。私の場合は初めから海外大学に入りたいことを伝えていて、大学レベルのライティング基準に合わせてくれとお伝えしました。
そこで結果的に同じような表現ばかり使いがちの傾向や文章における論理が足りていないなど、英語のライティングの根幹となるノウハウを学べました。
また自分が数ヶ月前に書いていたエッセイなどをたまに見返すことで、ここはこんな表現をしたらもっと上手く読み手に伝えることができるなど自分自身にフィードバックをすると良いでしょう。そこで多くの改善点を見つけることができていれば、すでにライティングのレベルが上達しているサインとなります。
習慣4 テキストの音読をする
上記の習慣では英語力アップのための「読み」と「書き」が中心の習慣を紹介しましたが、こちらでは話す習慣も取り上げます。前提として音読して話す習慣を作ることは、特に日本に在住している場合にはマスト(一般的に海外にいる場合よりも英語を話す頻度が減るので)です!
様々な音読用のテキストがありますが、海外の大学に入学する場合は入学試験(オーストラリアの場合はIELTSという英語試験)のテキストの音読がおすすめです。
⚠️ 私の場合上記の試験で全ての領域(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)で6.0以上が必須でして、各大学や専攻分野によって必要なスコアは異なります。ただし初めのIELTSのリスニングの試験では全然聞き取ることができず、かなり残念なスコア(5.0以下のスコア)を取ってしまいました
しかしある時自分で正しく発音ができる箇所はほぼリスニングの問題に正解しているということに気がつきました。つまり今不正解の箇所を正しく発音できれば、スコアを一気に伸ばせるのではと察しました。
そこで片っ端からIELTSのリスニングテキストを集めて、毎日ひたすら音読をしてそれをレコーディングして聞き返すトレーニングをこなしました。あえてレコーディングをする目的をお伝えするとすれば、人は自分で話している発音と自分の思い描いている発音と乖離がよくあるからです。
そのトレーニングを続けた結果、3ヶ月で大幅に全体のスコアがアップして上記の及第点に達することもできました。
まとめ
今回は海外大学入学前を前提にしていて良かった習慣を紹介いたしました。私もすべてこのやり方で、結果が出ています。皆さんも自分のやり方を見つけて海外大学のみならず、英語力アップのためを図りましょう!
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