上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

旅行で面白い経験にお金を使って分かったこと

直近一年で私は主にマレーシア、タイやベトナムなどの東南アジアに渡航してきて、今回久しぶりに東京に滞在しました。

初めは今後の移住先の候補の参考にするべく、知り合いがいる東南アジア諸国をメインに回って、その国の文化や雰囲気を観察しました。その上で余った時間を使って、主に観光名所を中心に観た形となっています。

ただし、少しずつ観光名所と言われているところばかり見ていても飽きを感じてきました笑

そもそも東南アジアの主要都市のモール内のブランドはどこも似通っているため、それだけだとあまり体験としての面白味がないことに気がついたからです。

また、私はシンガポールに3年過ぎほど住んでいたのですが、
シンガポール人の友人からよく「日本で面白い体験ができる場所はないか」などと訊かれることも多かったです。

ということもあり、最近は渡航先ではより面白い体験ができるようなプランをはないかと考え始めました。


改めてになりますが、今回は3泊4日で東京に滞在して知り合いに会いつつ、東京ならではの体験を模索しました。

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今回試した中で特に面白かった体験としては、東京の丸の内にある鮨屋まんてん鮨」での「おまかせ(Omakase)」の注文(税込7,700円)でした。

今でこそ日本ではOmakaseでの鮨屋の注文は当たり前になっていますが、まだ海外から見るとOmakaseは新鮮で面白い体験ができる場所として認識されているでしょう。

ちなみに、このお店のランチは11時開店で私が到着したのは11時10分くらいでしたが、すでに店内はほぼ満席で客層を見渡してみると半数は外国人でした。

また、お店の方曰く今年に入ってから外国人のお客さんも増えて客足もコロナ前近く戻ってきているため、開店前より少し早めに行くか予約をすることがオススメみたいです。

このお店では下記のように一品一品鮨のネタを日本語と英語で説明してくれる仕様であったので、エンタメ性も感じました。

〇〇県から来た脂が乗った中トロ入ります!
This is fatty tuna, coming from 〇〇 prefecture!

また、一品一品鮨が出されるたびにスマホで写真を撮っている方も多かったです。

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特に外国人の場合は、日本で面白い体験をして「こんな面白いお店があった」というように周りの友人やSNSで情報シェアをしたい欲があるでしょう。

もし日本でこんな面白い体験ができるお店があると友人に伝えれば、今度一緒に行こうなどネタにもなるでしょう。

また、お店側にとっても面白い体験ができる店としてお客さんが自らSNSや友人に体験をシェアしてくれれば集客や宣伝になるので、お互いにメリットがあると言えます。

(今回はトライしていませんが)他の例で見て個人的に面白そうだと思ったことは、隅田川で小型の船で夜景を見ることです。

隅田川は夜景が綺麗で落ち着いた雰囲気があって、夜は静かで散歩コースとしてもオススメです。

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そういった日本ならではの風情がある隅田川で夜景を楽しみながら船に乗るというのは、日本独自の体験と言えるでしょう。

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値段が高くても友達に体験をシェアできるなら人は集まる
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上記の例でコストはそこまで高くないですが、特に富裕層であればユニークな体験ができる場所ではより値段が高くてもそれを厭わない方も多いでしょう。

先ほどと重複しますが、そういった変わった体験を日本でするからこそ、周りに共有できるネタにもなるからです。

このような体験自体に付加価値を感じている方も一定層いるからこそ、インバウンドにおいて体験型の観光のニーズもあるはずです。

まとめ

どのような旅行を好むかは人それぞれですが、近年日本のインバウンドが増えていることも背景にあって「体験型の旅行における価値」について触れてみました。

また、ビジネス的に考えても海外マネーを取り込むことは重要になってきています。そのため、ユニークな体験ができる場所と認識された方が口コミにもなり店の収益も左右するので、今後「外国人から見て日本で面白い体験ができるかという視点」はますます重要になってくるのではと感じました。