上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

当たり前の変化とハノイでの発見

日常の気づきを共有する意味とは

先日、ベトナムハノイに移住をして、3週間ほどが経過したところです。短期間ではあるものの、自分の中の当たり前の価値観の変化と新たな気づきがありました。

一般的にヒトは現在の環境に慣れ始めたら、良くも悪くもそれが当たり前になっていきます。個人的にブログを継続するメリットの一つは「その時に分かったことや感じたことのログ(履歴)を残せること」です。

後で自分のブログを見返ることは抵抗や恥ずかしさがありながらも、それを感じた鮮度が高いうちにパブリックに共有しないともったいないからです。

また、当初は新たな変化があって驚きがあっても、それが日常化することで見慣れていき当たり前なことになっていきがちです。

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ちなみに、今回の移住先はベトナム発展途上国なので、日本やシンガポールの先進国とは異なる点も多いです。逆に先進国では当たり前のテクノロジーやインフラが発展途上国にはないから発展余地があるとも言えます。

ベトナムでは、日本を始めとして多くの外国資本が投資されている国の一つです。

例えば、現在もハノイにはMRTがあるけれど、今後数年かけてモノレール開発や地下鉄の開発も進めれています。

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それでは、ハノイでの気づきをそれぞれのテーマで紹介していきます。

 

1 セルフレジの少なさと利便性

多くの日本のスーパーマーケットには、セルフレジが導入されています。シンガポールの大手のスーパーマーケットのFair Price(NTUC)では、通常のセルフレジに加えてNTUCの会員用のアプリがあり、そこでクレジットカード情報を登録してQR決済もできます。

ハノイのスーパーマーケットなど買い物のときに、ほとんどセルフレジが見当たらないことに気づきました。少ない買い物の場合は、セルフレジを使用した方が早く済むみます。これがないと店内が混んでいるときに、少しの買い物であっても時間がかかってしまうことも、、

一部の日本のスーパーマーケットっでも数年前まではセルフレジが導入されていなかったけど、直近では多くの店舗で導入されている印象です。なので、(ベトナムハノイにセルフレジが導入されるのは、時間の問題にも見えます。


このDX化でいうと、シンガポールは飛躍して利便性の高い国です。例えば、シンガポールチャンギ空港の入国では、オンラインで下記のアライバルカードを記入します。

すると、シンガポール人かビザ持ちの外国人はパスポートをスキャンするだけで数秒で入国が可能になります。


2 子育てにはお金が必要か

先日、ベトナムのハイフォン出身の友人がハノイに来ており、会ってみると翌週末にハイフォンまで行かないかと誘われました。急遽、ハイフォンに行ってみることにして、その友人の家族の家に泊まることになりました。

なんと、その家族は13人の大家族で、その友人の従兄弟やその子供も一緒に暮らしていました。

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そのうち子供は7人で、とても賑やかで家族同士の助け合って生活している様でした。家の周りも緑豊かで、自家で野菜やフルーツを栽培したものを使い、夕食をご馳走してくれました。

これまで周りにそのような大家族の知り合いすらいなく、ましてそこに泊めてもらう経験をすることで面白い気づきがありました。

最近、日本ではお金が十分でないから結婚を先送りするかどうか、というテーマが話題になっています。


個人的にはある程度お金を稼ぐ力をつけてからか、まとまった貯蓄を持って結婚した方がいいと長らく考えていました。

仮に結婚する相手がすでにお金持ちであった場合は、話は別ですけれど。

これは賛否両論であるし、個別の事例も考慮する必要があるので、ここでどちらが正しいかを決めることを目的でないです。

話を戻すこと、その大家族は13人にしては家のスペースは狭くて、子供部屋には4つのベットを置いてありました。

しかし、夕食の時はみんなで集って楽しそうに食べたり、地域との交流も盛んでした。友人の姉は家の一部を使って英会話教室を運営していて、多くの英語本やテキストブックがありました。驚いたことは生徒でない子供たちもそこに行って自由に本を読める仕様なことです。

その友人曰く他の従兄弟や兄弟も(結婚している方は)個人で暮らしたいけれど、お金が足りないのでみんなで暮らしていみたいです。つまり、結婚はして子供もいるけれど、お金が貯まったら各家族で住む感じです。

ここは個人の自由なのですが、私の場合はお金を稼ぐ力を高めないで結婚をしたらリスクがあるという考えを見直すきっかけにできました。

結論、結婚にはお金も要るけど、助け合って生きる能力や周りの人たちとの信頼と関係性を築くことも同じくらい必要なスキルだと。

個人的に後者の視点が見落としがちだったので、助け合いやネットワーク作りも意識していこうと思えた次第です。

3 ベトナムの成長はまだまだ始まったばかり

ベトナムと聞くと、街や家がゴミゴミしていて住みにくそうと思われがちです。私もベトナムに旅行に行く前までは、そのように思ってました。

これはある程度事実でありながら、一方でキレイなショッピングモール、レストランやマンションもあります。もちろん、日本と比較してしまうと路上にゴミがあったり、街の景観も整っていないです、、

ただ、ベトナムの成長はまだまだ始まったばかりな点が、今後の面白さや魅力にも見えます。

2023年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(推計値)を前年同期比4.14%。
* セクター別:農林水産業が3.25%、製造業を含む鉱工業・建設業が2.50%、サービス業が6.11

     第2四半期のGDP成長率、前年同期比4.14%、製造業が低迷|JETRO


この数値だけでは、成長感が伝わりにくいのでより生活者の視点が必要でしょう。

イオンモールもすでにベトナムに4店舗あり、そのうちハノイには2店舗あります。店の中は日本と同じようにスーパーマーケットがあったり、フードコートがあり便利です。

多くのベトナム人が買い物を楽しみ、日系の店舗を好んでいる人々は多いようです。

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合わせて、ベトナム大手のVingroup(ビングループ)貸店舗仲介大手の「Vincom Retail(ビンコムリテール)が運営しているVincom Mega Mallがあります。

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現在、ハノイだけでもVincom Mega Mallは12店舗もあり、このショッピングモールはモダンでイオンモールと引けを取らないキレイさや店舗内容です。

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vincom.com.vn

ちなみに、ビングループの子会社であるビンファストが米国で電気自動車を売り出すなどベトナムでは有力なグローバル企業です。

ハノイの街を探索しているロッテモールなど他の業者も含め、建設中のショッピングモールやすでに運営されているショッピングモール内の新店舗を工事中という光景が目に止まります。

こういったところからもベトナムの成長はこれからのように見えます。このトピックだけでも、幾つもの記事を書けるほどネタがあります。