上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

海外移住は実体験ベースで決めた方が失敗しにくい

今回は海外移住をする際における国選びについて触れていきます。今はインターネットで様々な国の移住情報を見ても、情報が行き交っていて見分け方が難しいと感じている方もおられるでしょう。

ただし、自分の中からここに住みたいと本心で思えるようなところでないと、そこに長くいるのが難しいのも現実です。

ちなみに私の初めての海外渡航はフィリピンのセブ島に2週間の語学留学でした。正直なところ、当時は治安や街の雰囲気があまり馴染めずに2週間という期間ですら長く感じたのは鮮明でした。

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実際にフィリピンへ留学に行ってみたきっかけは、当時通っていた大学でそのPRを見かけたからでした。なので、ほぼノリでなんとなく行ってみたという感じでした、、

ただし、フィリピン留学をきっかけに海外への関心自体は高まっていき、結果としてこれまでオーストラリアからシンガポールへと移住しました。ちなみに次に現在はベトナムへ移住するか検討中。

基本的に上記の国選びは実際にその国へ行ってみるなど実体験ベースで選んでいます(詳細については記事の後半で説明)。

また、海外移住というと仕事をリタイアしたお金持ちや成功した事業家がするものという認識の方もおられるでしょう。

こちらに該当する方は法人税キャピタルゲイン課税の低さを目的として、直近でシンガポールやドバイに移住しているのも事実です。ただし、これから資産形成をしていくという目的で海外移住をするのもより当たり前になりつつあります。


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実体験と客観的数値が重なり合うようなところが理想
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本題として海外移住先を選ぶ上での私なりの1つの軸として、「実体験」と「客観的数値」というものを重要視しています。

実体験:実際にその国に行ってみて良さ(食事、文化、雰囲気など)を感じるなど実体験ベースの一次情報
客観的数値:その国の統計データ(銀行の金利キャピタルゲイン課税、個人所得税法人税、年間平均GDP成長率、給料、幸福度指数等)

前提として客観的数値においては、何の数値を軸としてその国を見るかは人によってまちまちでしょう。また、その方のフェーズの変化(海外で起業を目指したり、より高給の仕事をする)によっても、今後その軸は大きく変わりうることもあります。

ポイントとしては、「自分が生体験からその国に興味関心を持つことができて(実体験)、その国に移住する上で重要視する数値上の軸(客観的数値)があること」です。

これだけだと伝わりにくいと思うので、
具体例として、2020年初めに私がシンガポール移住を決めた理由を紹介していきます。

まずは実体験の理由としては、
元々オーストラリア国内のジェイムズクック大学に通っていまして、シンガポールにもキャンパスがあるので多くのシンガポール人が交換留学に来ていました。

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その大学卒業前に大学で知り合ったシンガポール人の友人にシンガポールを案内してもらえることになりまして、ふらっと行ってみました。

シンガポールは東南アジアで圧倒的に英語力が高く、これまでの自分の持っていたビジネス英語や異文化交流をそのまま活かせると直感的に感じました。これが実体験ベースでのシンガポールを移住先として検討し始めた理由です。

もちろん、東南アジアの国々の人が融合していて、色々な国々の料理も食べられるシンガポールならではの環境自体にも興味がありました。

前提として海外移住するときは、ベースとしてシンプルにその国が好きである方がいいでしょう。というのは、いくらその国でやりたい仕事ができても居心地が良くないと長期滞在は厳しいからです。

一方で客観的数値においては、主にシンガポール国内の銀行の金利の高さと金融資産へのアクセスから資産形成に向いていると判断したからです。

(私の場合)これから資産を形成していくフェーズでしたが、早い段階でシンガポールの金融資産や金融システムにアクセスする意味があると考えていました。


まず簡単にシンガポール国内の大手銀行であるUOB銀行の金利から紹介します。

UOB銀行では月に$500ドル以上をカード決済して会社の給料をGIRO経由で振込みをされる前提の金利

月の平均残高が$30,000以上であると金利が3.85%から、$1,000,000以上であると最大金利が7.80%まで発生する

                           UOB One Account |UOB

このようにシンガポールの銀行では、日本の銀行と比べて格段と金利が高いので資産形成に適しています。仮にシンガポールを離れて日本に住み直す場合でも、銀行口座は維持できるのでそこも強みです。

また1ドル100円計算で$1,000,000は約1億円です。銀行口座にこの資金があり(自身の法人も含め)会社からの給料支払いがあると、金利は7.80%なので単純計算で年に780万円ほど発生します。

これだけ見てもどうして多くの富裕層の方がシンガポールで銀行口座を持ちたいかが分かるはずです、、

上記以外の経由でも金利は発生しますので、詳しくは下記のウェブサイトも参照下さい:

www.uob.com.sg

 

また個人的にシンガポールの保険会社の(ドル建て)積立保険にも興味がありました。

例えば、私が加入しているPrudentialという保険会社のファウンドが運用しているPRUActiveSaverⅢに加入しています。こちらは毎月$500など一定のデポジットを初めの5年間のみ支払って、残りの5年は複利効果のため放置するものです。

そして、合計10年間のプラン(10年から30年間まで調整可)となっています。

また資金に余裕がある方は初めにそのプランに必要なキャッシュを一括で支払って、残りの期間で複利を発生されることもできます。そちらの方が複利効果を早く生むことができるので、効率は良いです。

また将来性の不確実性はありますが、現時点では円安に進んでいるのもありドル資産を形成しておくこと自体もメリットと言えます。

一点気をつけないといけないことは、積み立て保険に加入する場合はどのくらいその国にいるかを逆算しないといけないことです。もし緊急でその国の仕事を辞める必要がでて保険の支払いが滞ったら、それまで支払った元本の大半を失うリスクもあるからです。

www.prudential.com.sg

 

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少し説明が長くなりましたが、別に初めから資金がなくてもシンガポールの銀行や金融資産にアクセスをするメリットは大いにあります。

上記はあくまで一例ですが、
現在私が興味を持っているベトナムでは実際に行ってみることで感じた成長感じました。またその裏付けとして、年間平均GDPの成長率や新規事業の案件数(増加傾向)などから見えても興味が持てた流れとなっています。

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その国ならではの数値ベースで見たときの良さがありますので、そういった視点から海外移住を見ていくとより自分の軸が見えてくるでしょう。

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まとめ

最近では海外で働くという選択肢も一般化してきています。なので、あまり海外に行ったことがない人は、旅行でもどんどん色々な国を訪れてみてみると良いでしょう。

先ほどの例で言うとシンガポールでの金融資産と聞いただけでは、その目的のみではなかなか移住するまで至らないでしょう。そういった意味でも実際にその国に行って馴染めそうな雰囲気や文化などか、といった視点でまずは気軽に旅行に行ってみる価値はあるでしょう!