上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

海外移住ではその国で需要のある仕事をする重要性

その国で需要のある仕事は年々変化している

前提としてコロナ禍で就労ビザだけでなくリタイヤメントビザ、投資家ビザも引き締めの傾向にあります。

例1:直近のシンガポールでの就労ビザ取得のための最低給与水準の推移

シンガポールでは2020年から22年の間でも複数回就労ビザ(EP)の基準が上がって、現在(2023年2月)の最低月額給与はS$5,000。

                        シンガポール就労ビザ|GPC

例2:マレーシアのMM2H(リタイヤメントビザ)

ビザ申請のための金融資産額の旧条件は50歳未満で50万リンギット(で50歳以上は35万リンギット。21年10月からの新条件でのその額は150万リンギットに引き上げ。    MALAYSIA MY SECOND HOME (MM2H)|Immigration department of Malaysia 


今されている仕事の需要がその国で下がった場合は、特に就労ビザが降りになくなるでしょう。あと、数年前に需要の高かった仕事が今では需要が下がることも起こりうる点も盲点です。


(永住権を持っていない方が対象)特にシンガポールみたいな産業改革と変化が早い国だと、その波に乗り遅れると長期滞在が厳しくなることも現実化しています。

例えば22年末から大手IT企業でAIに力を入れることで、自動化できるセクターを中心に大型の解雇などが例です。

個人的には2020年当初から21年末くらいまでは巣篭もりをしすぎていました。その影響で人との交流と情報交流の機会も少なく、こういった変化に気が付かず時間を過ごしてしまったのは後悔しています、、

ただし、22年半ばから積極的にシンガポール国内での交流を増やしたり、東南アジアの色々な国に渡航してみることで、自然とこのような変化を察しれるようになりました。

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ということで、
こういった変化をベースに個人的にこれからの海外移住でも役立ったことを共有してきます。

また、その国で需要が高い仕事の前提として個人でも興味のある方が良いでしょう。なので、無理にその国での仕事の需要に合わせる以外の対策にも触れていきます。

対策1 情報感度を高める

日々情報感度を高めることは、各国での変化や今起こっていることを把握するベースです。ただし個人的に一人で家でニュースを見ていても、現実感や緊急性に欠けてしまうことがよくありました。

皆さんもこのような経験はあるかと思いますが、そういった時は日常から情報感度の高い方と交流することがおすすめです。

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具体的にはすでにその国に移住している場合は、様々な領域のプロフェッショナルとの交流会にでてみるのも良いでしょう。これから渡航予定の場合は、周りですでにその国に移住してマーケットに詳しい方を探してみるのも有効です。

また、こちらのような前提条件が頭の中であれば、今どういった情報が必要かが見えてくるので情報収集の効率も高まるはずです。

ちなみに現在私が所属しているシンガポール和僑会のコミュニティは下記でして、医師、弁護士、公認会計士、経営者など様々な領域の方もおられます。このコミュニティでは、各分野の領域で活躍されている方が知識や情報共有する勉強会のでリアルイベント以外も充実しています。

また25歳以下の方はユースメンバーとしても参加できまして、若い方も多く参加されているのも特徴です。

和僑
様々なビジネスをしてる方を対象にお互いの交流やビジネスチャンスを探すことや人材育成を目的として香港で発祥したコミュニティ


もう一つは、個人的には株式投資をしてみるとマーケットの変化が見えやすいです。私は3年ほど株式投資をしていて、自然と今景気のいい業界が見えてきてマーケット変化にも敏感になりやすいです。

以前も触れましたが2020年当初はコロナ禍でオンライン化が加速してソーシャルメディア関連やSaaSなどのソフトウェアを手掛けている企業のニーズが高まり、それに伴って業績が拡大した企業は株価も上がりやすいです。

なので、そういった好業績のところの業界の方が、仕事も見つけやすいでしょう。
 

対策2 滞在国のリストは多めに持っておく

前提として今滞在している国で長期的な移住が厳しくなってきても、他の国なら個人の持ち合わせてるものが活かせられることも大いにあります。なので、滞在してもいいかな程のリストは多めに持っておくことが重要です。

また、こちらはまだ特定の国に永住をすると決められていない方向けの内容となります。

ちなみに現在私が滞在しているシンガポールを例に挙げると、
冒頭でお伝えしたように就労ビザの基準が格段に厳しくなっています。そのため、最近ではある程度実力がある方であっても、就労ビザの更新ができなくやむおえず日本に帰国したという話もよく聞きます。

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上記の状況におけるポイントとして、「まだ海外でやりたいことがあるか、他の国も含めて海外に住みたい欲があるか」を自身で振り返ることです。

この例で見ると、海外でシンガポール以外の国は検討する余地がない場合は日本に帰国という選択肢がベストでしょう。注意点としては、その国で永住するのが厳しそうと日本に帰国しないといけないが必ずしもイコールではない点です。

また、まだ海外にいたいけれどどこに行けばいいか迷っているという方は、(できるだけ早い段階で)ぜひ他の海外の国も見てみるのをおすすめします。

私もシンガポールは便利で居心地が良かったですが、昨年からの懸念点は上記の就労ビザの引き締めと賃貸価格の急上昇でした。

それなので2022年の半ばからマレーシア、インドネシア、タイやベトナムの様々な都市に渡航して、移住先の候補探しを住み心地、生活コスト、雰囲気をベースに模索しました。

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次にその中で気になった国の経済成長や業界を調べてみることで、実際にそこで今持っているものが活かせるかという視点で渡航するかを検討しました。

あくまで一例としてですが、個人的に興味を持てた国はベトナムでした。

細かい要因は割愛しますが、
初めはベトナムという国の背景知識もなくほぼノリで行っただけでしたが、ベトナムの経済成長性や他の面白みに気がつけた流れでした笑

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まとめ

これからの時代はより自分の興味のある仕事を探しつつ、その国で需要のある業界の波に乗ることが問われてくるはずです。私がシンガポール渡航したのは2020年(24歳の時)でして、その頃にはこのようなことは一切考えたことがなかったです、、

シンガポール就労ビザの引き締めや賃貸価格の上昇」など様々な想定外なことが短期間で起こって、今の自分の現状維持ばかりしていても未来を切り開くのは難しいと実感したからです。

ただし、個人的には上記を認識できたのはポジティブと捉えていて、直近1年で少し追い詰められたと感じたからこそ冒険心を持てて新しい方とのネットワークを作れたからです。