上田一輝|Ikki Ueda

「東南アジア」「海外旅行」「マーケケティング」を中心に発信。ベトナム・ハノイのマーケター/留学・海外大学進学のコンサルティング/旅人

ベトナムで感じた「人々の熱狂感と成長感」

ベトナムの若年層率と年間成長GDP


つい先日(23年2月中旬)ベトナムハノイに行ってきまして、そこで感じ取れた第一印象は「人々の熱狂感と成長感」でした。

前提としてベトナムは若年層の割合の高さと年間平均GDP成長率では東南アジアでも抜き出ています。

ベトナム(2019年データ)における平均年齢(33.3歳)、中位数
年齢(31.8歳)、15~64歳の割合(68.0%)

*日本における平均年齢(47.4歳)、中位数年齢(48.2歳)、15~64歳の割合(59.5%)

                       -人口統計資料集(2021)-|国立社会保障

 

ベトナムにおける2022年の実質GDP成長率(推計値)を前年比8.02%
名目の GDP成長率 11.88%

*1997年以来となる8%超えで近年最も高い成長率

ベトナムの2022年のGDP成長率は8.02%|NewsーS

 

そのためこちらの統計データを見ただけでも、直近でも若年層が多く労働力の豊富さから観てもベトナムはこれからドンドン成長していきそうな感じが伝わってきます。

ただし今回私は単なる渡航として一人で行ったのみで、このような統計データを事前に確認してから訪れていないです。なので渡航を終えてから上記の統計データを調べてみました。

こちらのデータを確認した理由は、街に行って感じた人々のエネルギーがどこかこの数値の裏付けとなっているのではと感じたからです。


まず前提として私は直近1年ほど東南アジアの色々な国に行ってみて回ってみる、ということがテーマでした。これまでマレーシア、インドネシア、タイなどに行って、今回はベトナムもその一環で気軽なノリで行ってみました笑

実際にハノイに到着してみると現地の人がこれまで行った都市の中でもかなりフレンドリーで向上心を持っているのがヒシヒシと伝わってきました。

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また多少言葉が通じない(私はベトナム語を話せないので)かなどは気にせず知らない人でも積極的に話しかけてきたり、
(勧誘ですが)時には数十メートル離れたキョリからもGrabのモターバイクに乗らないかなども大きな声で手を振って言ってくる人もいました。

また人々の笑顔が多くて楽しそうに生きてそうな人々が多そうで、(個人的に)このような特徴がある国は将来発展するようにも思えます。


ただこれは個人の直感のため現実とずれていないるかもしれないので、現地にいるローカルの友人や滞在したホテルのマネージャー(気さくに話しかけてきたため)にもそのことを聞いてみました。やはりフレンドリーで向上心を持った若者が多いというのは実態だそうです。

ここからが本題ですが個人的にベトナムに行ってみて感じ取れたことを踏まえて国のトレンドについて触れていきます。

1 ベトナム貧困率の低下

まずここ数十年でベトナムにおける貧困率は大きく低下しています。

ベトナム貧困率の推移
2002年:28.9%
2012年:17.2%
2018年:6.7%

Poverty headcount ratio at national poverty lines (% of population) - Vietnam|The World Bank

そもそも「貧困の定義」とは?

「1日を1.90ドル未満で過ごす人」が、「極度の貧困状態」に置かれた人たちを「絶対的貧困」の基準とする

*現在の定義は上記だが、定期的に変更される可能性もあり

FAQs: Global Poverty Line Update|The World Bank

 

そのため直近ではベトナム貧困層が減って、中間所得者層の人々が増加しつつあるので国全体でも豊かになっているとも言えます。

このような影響もあって実際に現地でベトナム文化に詳しい方と話してみると、地元ではこれから国に対して将来に希望を持っている特に若い人たちが多いそうです。

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「もともと国全体が貧しくそこからみんなで頑張って豊かになろうとする現状」は、どこか日本の高度経済成長期にも似ていると感じました。

これからの希望を持つのはかなりの原動力になるので、そのような意識を持った若者が多いこの国は今後の成長を期待してみるのも面白そうです。

2 日本製品や食品の普及性

ベトナムには親日家が多く日本に対して憧れを持っている人も多いです。またこのような国はベトナム 以外にもタイやインドネシアに似ていて、実際に現地に行ってみて地元の人と話してみるとその日本への温度感を感じるでしょう。

こちらは賛否両論ある話ですが、ベトナム国内から他の国と比較して日本に留学をしに行く人数はもっとも多いです。また(日本の物価がベトナムと比べて高いため)今は経済的に厳しいけれど、機会があれば行ってみたいという方も周りにいました。

2019年時点で各国に滞在しているベトナム人留学生数の上位3カ国
日本:人数 82,703(人)、全体の割合 54.2%
台湾: 54,480(人)、 35.7%
韓国: 7,215 (人)、4.7%

ベトナム労働傷病兵社会省(2019)

近年はベトナムにおいて日本製品へのニーズも高まってきて、その信頼性や品質も評価され始めています。また直近で日本からベトナムに対しての投資資本も活発になってきています。

2018 年 9 月での日本からのベトナムへの総投資資本においては約 5050 億米ドル。この額はプロジェクト内でもっとも多くて、総資本では全体の28.8%を占める。

ベトナムに投資プロジェクトを行っている国と地域は 全体で97

Hàng Nhật chuyển hướng cạnh tranh tại thị trường Việt|B News

ただし個人的な印象として日本食や製品が行き届いているバンコクやクアラルンプールと比べるとまだまだ日本製品は普及しきれていないようでした。

ハノイにもイオンモールはありますが、クアラルンプールほど日本食や製品を手軽に購入できるまでは至っていない印象でした。

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例えばクアラルンプールではドンキホーテ(親組織はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)のように手軽に日本と同じレベルで日本食を購入できるところが数多くあります。


しかし現在日本におけるベトナムの進出や投資度合いとベトナム人日本製品へのニーズを考えると、このような日本のショップやモールが出てくるのは時間の問題にも見えます。

今では日本食が至るところで手に入るシンガポールですら数年前まではドンキホーテはなく、ドンキホーテの初進出はたったの2017年で進出のスピード感にはびっくりです、、

ちなみにチャンギ空港のJewelの地下1階にもドンキホーテがあるのでシンガポールに訪れたついでに日本食の買い出しをしたい場合はかなり便利です!

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具体的にベトナムドンキホーテが進出するかは分かりません。というよりは、周りの東南アジア諸国日本製品の進出がドンドン加速しているトレンドからベトナムもその一つになりうるかもしれないということです。

まとめ

実際にベトナムに行ってみて感じた「人びとの熱狂感と成長性」から国のトレンドや特徴について触れてきました。これまでベトナムは統計データの数値上からはベトナムは成長感があって勢いがあるということは聞いていました。

これはとある事実から自分が納得できるに変化した、という点が面白い気づきでした。それなので自分が納得するためにはとあるデータの数値だけではなく、何か琴線に触れるモノがプラスアルファでいるのでしょう。

私の場合はただ旅行に行くというよりは、様々な国を観てこれから発展しそうなところを見つけるということが醍醐味です。テーマは好きなことであれば何でも良いと思います。

何かのテーマを決めてそこでの行動からやりたいことや興味関心を拡げることができましたので、一度はトライしてみるのがオススメです!